過去の一語履歴を見ることが出来ます。
徳は本なり 財は末なり 田口佳史 「徳は本なり。財は末なり。 本を外にし末を内にすれば、 民を争はしめて奪を施く。 是の故に財聚まれば、 則ち民散じ、財散ずれば、 則ち民聚まる。」 ここに出てくる「徳は本なり。財は末なり」は 有名な言葉ですから、皆さんも お聞きになったことがあるかと思います。 この言葉はよく誤解されて、 「徳こそが大切で、財は大したものではない」 と解釈されることがありますが、これは大間違いです。 徳も財も両方とも人間生活には必要なものです。 したがって財も必要なのですが、 財は徳があって初めて生まれるのです。 ゆえに、財を成すためには まず徳から始めなければならない、 ということになります。 財ばかり追いかけていれば 財ができるというわけではないのです。 多くの国民を幸せにするとか便利にするとか、 困った状態から救い出すとか 不治の病から救うとかいうのは、すべて徳です。 そういう行為をすることによって、 そこにお互いを利するような形の 売買が生じて財が生じるのです。 ですから我々がまず考えなければならないのは、 自分の行動が徳に適っているかどうかをよく見ることです。 それを確認したうえで励んでいれば、 嫌だと言っても財は生まれると言っているわけです。 |
2022.01.17 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日