過去の一語履歴を見ることが出来ます。
やりたいことを貫く 石原慎太郎氏が日本の若者たちに伝えたかったこと 令和4年2月1日、作家として、 また政治家として旺盛な活動を 続けられてきた石原慎太郎さんが お亡くなりになりました。 〈石原〉 昨年(2015年)12月16日、 私は半世紀近く携わってきた 政治の世界から引退することを決めた。 その会見の最後に、 「死ぬまでは言いたいことを言って、 やりたいことをやって、 人から憎まれて死にたいと思います」と語ったが、 最近私が特に強く感じているのは、 魅力のある青年が少なくなったということである。 私は平成7年から24年までの17年間、 芥川賞の選考委員を務めてきた。 その間、足をすくわれるような小説に 出逢えたらなと淡い期待を寄せていたが、 遂にそれは叶わなかった。 時折、閃きのある作品が現れても、 私以外の選考委員は認めようとしなかった。 それはなぜだろうか。 結局、若い書き手にしても年配の選考委員にしても、 世間受けや流行、 話題性といったことばかりを追い求め、 「こういう小説を書きたい」 「この作品は素晴らしい」 という内なる思いが感じられない。 つまり、エゴがないのだ。 エゴと聞くと悪い印象を持たれる方が多いだろう。 しかし、それは大いなる誤解であって、 エゴとは人間の個性であり、感性のことである。 フランスの小説家・スタンダールが 「エゴティズムとは、他人との関わり、 あるいは対立において利害関係を超えて精神的、 肉体的に自分を主張しようとする人間の本然的な態度」 と捉えているように、 周囲の人間からどんなに批判されても、 自分の信念を曲げずにやりたいことを貫く。 それこそがエゴである。 氾濫する情報に埋没してしまい、 情報を取捨選択したり物事に興味を持つ、 強く惹かれるといった、 自分の視点を持てない若者が増えているのではなかろうか。 |
2022.02.06 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日