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「心のチューニング法」 書家・武田双雲

〈武田〉
書道は書き手の中だけで完結するものではなく、
見てくださった方から様々な反応を
いただけるところに面白さがあります。

先日開いた個展では、
スイス人の方が私の字に大変感動してくださり、
漢字も知らない外国の方に
いったい何が伝わっているのか、
人が感動するとはどういうことなのか、
深く考えさせられました。

日頃から感じているのは、
発表した作品は、文字の形だけでなく、
その奥にある自分の普段の生活も
すべて見られていること。
いくら表面だけ取り繕っても、
嘘は絶対にばれてしまう恐ろしさです。

そのことを踏まえて、
私が筆を執る時に常に心懸けているのは、
エネルギーが綺麗かどうかということ。
邪念がなく、心が整った状態で書くことです。

といっても、イベントなど多くの方の前で
書かせていただく機会も多いため、
書く前に慌てて心を整えるのでは間に合いません。
平素から心を整えておくこと、
チューニングしておくことがとても大事です。

私も人間ですから、
ネガティブな気持ちになることはよくあります。
けれども、その時間が少しでも
短くなるよう努めています。
ネガティブな感情は、
引きずるとチューニングが難しくなるので、
すぐに応急処置をするよう心懸けているのです。

例えば、自宅で皿を洗おうとした時に、
心が乱れているのを感じたら、
いったんスポンジを戻して一からやり直す。
乱暴にドアを閉めたら
「すみませんでした」と丁寧に閉め直す。
自分の機嫌がよくないと感じたら、
即座に呼吸を整える、姿勢を整える、
体を動かす、マッサージをする、
歌う、言葉を換える、休憩する、
寝るなど、あらゆる方法を総動員して
心のチューニングを図っています。

いまは多くの人が心のチューニングを
しないまま活動をしているため、
あちこちで不協和音が起き、
悩みや問題を抱えてしまっているように感じます。

私はゲーム感覚で楽しみながら
この心の修行を徹底して重ねるうちに、
日常の当たり前に思われるようなことにも
感謝できるようになり、
いまでは周りの人が戸惑うくらいの
「感謝オタク」になりました。
2022/01/10
山岡鉄舟

【横田】
江戸城無血開城に導いた鉄舟居士の命懸けの説得。
いくつの時でしたっけ?

【平井】
慶応4(1868)年ですから33歳です。

鳥羽伏見の戦いが終わって、
徳川慶喜公が大坂から江戸に戻り、
上野の寛永寺に蟄居する。

しかし官軍(新政府軍)は徳川を倒すべしということで、
有栖川宮熾仁親王を大総督、
西郷隆盛を総参謀として攻めていく。

【横田】
江戸城総攻撃は3月15日に決まっていた。

【平井】
幕府側は新政府軍に対していろいろ書状を出すものの、
うまくいかない。3月に入り、事ここに至っては
直接使者を送るしかないということで、
慶喜公の側近である高橋泥舟の推挙を受けた
山岡鉄舟がその任に当たることになったんです。

勝の書状を預かった山岡は薩摩藩士・益満休之助と
駿府へ赴き、3月9日に西郷と談判をする。

【横田】
当然、二人もこの時が初対面ですよね。

【平井】
はい。山岡が江戸城総攻撃の回避を申し出ると、
条件が5つ出されるんですね。

江戸城を明け渡す、軍艦及び武器をすべて引き渡す、
江戸城中の家臣を向島に移し謹慎させるといった中に、
「徳川慶喜公を備前藩にお預けのこと」という要求があった。

山岡はすかさず「これだけは呑めません」。
西郷も「いや、朝命です」と譲らない。

その時に山岡はこう言うんですね。

「立場を変えて考えていただきたい。
 あなたが賊軍の汚名を着せられ降伏の使者として来た時に、
 ご自身の主君である薩摩の島津公お一人を敵方に渡して、
 自分たち家臣だけが生き永らえることが
 あなたはお出来になるのか」。

これに西郷もグッと詰まって、
「しからば慶喜公のことは自分が一身に責任を負いましょう」
ということで、無事に談判が決着したんです。
2022/01/07

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