本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.623a


過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.630
たびだちのとき 630a逆を考えて
一語履歴 vol.629
立場を変えて考えていただきたい 629a心のチューニング
一語履歴 vol.628
言いたいことがはっきりと言える 628a心以外に刀を持たない
一語履歴 vol.627
一歩一歩歩けば何でもないぞ 627a手の届く範囲にたくさんある
一語履歴 vol.626
生憎という言葉はない 626a善きことを行う
一語履歴 vol.625
自分のせいにするという傾向が強い 625a絶対最上
一語履歴 vol.624
自分の力が足りないのだ 624a徳のレンガを積む人生
一語履歴 vol.623
天下は取れんぞ 623a当たり前であること自体が大変な奇跡
一語履歴 vol.622
心の才能を伸ばす 622a倒れたままでいること
一語履歴 vol.621
社会に還元する場所 621a若い時の苦は楽の種
当たり前であること自体が大変な奇跡

文学博士・鈴木秀子先生のあるご夫婦話

(鈴木)
私たちが生きていくことは一見、当たり前のように思えますが、
何気ない出来事でもそこに心を留めて気づきを深めていけば、
大切な知恵を得ることができます。

反対に欲に振り回されていると、
何気ない出来事の中に秘められた知恵に気づくことなく、
生きることの意味を見失ってしまいます。
日常から得られる知恵は、
人をアッと言わせる魔術よりも
ずっと素晴らしく尊いものなのです。

最近、一人の中年の女性から長文のお手紙をいただきました。
その方は離れた場所に住むお母様を、
少し前に亡くされたのですが、
お父様が
「妻にああしてあげればよかった、
 こうしてあげればよかった。
 自分は生きている価値がない」
と悔やんでばかりいて、
それを聞くとお父様を支えようという
気力すらなくなるという内容です。

手紙の最後には
「父親はすべてを否定的に考え、いくら励ましても耳に入らない。
 このままだと夫や子供との関係まで駄目になってしまうから、
 まず自分の家族を大切にすることを考えたい」
と書かれていました。

私はその決断に賛成ですが、
彼女によるとお父様はお母様が元気な頃から、
「ありがとう」「よかったね」という
ポジティブな言葉を口にする習慣がなく、
自分を世話してくれる人がいなくなったいま、
すべてが否定的な言葉に変わったというのです。

当たり前であることの素晴らしさや価値は、
それを失って初めて気づくといわれています。
当たり前であるそのこと自体が、
大変な奇跡なのです。

そうであるとしたならば、
元気な時から相手のいい面を見つけて、
温かい言葉をかける訓練が大切になってきます。
少し照れくさく感じるとしても、
その訓練を続けることは
その人の人生を豊かに導いてくれます。

もちろん人間ですから、
時には激しく怒りたくなる時や落ち込む時もあるでしょう。
それでも「自分なんか駄目」という
マイナスの感情に心を奪われることなく、
その体験の中にある意味やプラスの要素を
感じ取っていくことです。
私たちの人生で、意味のない出来事は何一つとしてありません。

2021.12.16

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日