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ごめんなさいね おかあさん 15歳の重度農政マヒの少年が、命を絞るように書き残した詩。 ごめんなさいね おかあさん ごめんなさいね おかあさん ぼくが生まれて ごめんなさい ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくはいう ぼくさえ 生まれなかったら かあさんの しらがもなかったろうね 大きくなった このぼくを 背負って歩く 悲しさも 「かたわな子だね」とふりかえる つめたい視線に 泣くことも ぼくさえ 生まれなかったら ありがとう おかあさん ありがとう おかあさん おかあさんが いるかぎり ぼくは生きていくのです 脳性マヒを 生きていく やさしさこそが 大切で 悲しさこそが 美しい そんな 人の生き方を 教えてくれた おかあさん おかあさん あなたがそこに いるかぎり 生まれた時から全身が不自由で口も利けない少年 その少年を抱きしめ、全身でその言葉を聞く。 ウインクがイエスのサイン 舌を出すのがノーのサイン 気の遠くなるような作業を経てこの詩が生まれた。 そしてその二か月後、少年は亡くなった。 |
2021.02.05 |
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