過去の一語履歴を見ることが出来ます。
人望力 例えば西南戦争で敗れたときの西郷隆盛や、 箱館戦争で戦死した古屋佐久左衛門などは、 政治史で言えば、彼らは「敗者」です。 しかし西郷隆盛については、死ぬとわかっている戦場に 軍解散後も372人の人間がついていったことを重視しました。 そもそもこういう力がなければ、大事は成せないのではないか。 あるいは、負けても負けても必ず人員が戻って戦い続ける 古屋佐久左衛門の衝鋒隊。彼もまた敗者ではありますが、 負けいくさが続いても慕われ続けたことが、 旧幕府軍の中で「最強」と言われた要因でした。 では、彼らの力は何なのか。 それが、 「人望の力」だと考えました。 そして彼らの行動を考察して、 「人望力」は能力というよりは、心構えであったり、 志であったり、他人を思いやる気持ちといった、 誰もが心掛ければ身につくものだと気がつきました。 反対に能力があってもダメなケースがよく見られます。 たとえば、実績を上げているスポーツ競技団体で、 監督・コーチを含めた運営側と選手との関係が悪化した末の不祥事。 マスコミなどで評価が高かった大企業経営者が、 じつは莫大な額にのぼる会社のカネを使い込んでいたのではないか、 という疑いによって追放された事案。 あるいは、政治の世界で「きわめて有能」と評価されながら、 なぜかトップに立てない人々。 人々を動かすのは能力というよりも、 人望の力の方が大きいのではないか。 もちろん能力はあった方が良いにきまっています。 しかし、有能でも指導者になれないのはなぜなのかと考えたとき、 そこに「人望力」の存在があると。 |
2021.01.21 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日