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      次代に輝く住まいを創る

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「信用」は使ってはならない
     黒田暲之助(コクヨ会長)

人の信を得るということ、
つまり信用を築き上げるということは
一朝一夕にできないことは
皆さんよくご存じです。

創業して間もない企業や中小企業は、
何とかして信用のある企業と
いわれるようになりたいと、
トップから一般社員まで大変な努力を
続けておられると思います。

こうして真剣な努力を続けていると
その成果が上がってきて、
信用のある会社だといわれるようになります。

間題はその後です。

ある程度信用ができてくると、
それを使い始める。

会社や社員の姿勢が
だんだん高くなってくるわけです。

つまり
「君、それくらいのことは何とかできんのか」
ということで、無理を言うことが起こってくる。

こちらが無理を言わなくても、先方から
「支払いはそんなに早くしてもらわなくても」
と言ってくれるようになる。

納期が多少無理でも、
徹夜してでも間に合わせてくれるようになる。

しかしそれに甘えて信用を使い出すと、
長い年月をかけ、血のにじむような
努力によって蓄積してきた信用が
取り崩されてしまう。

先代はこのことを戒めて、
次のように言いました。

「信用は世間からもらった切符や。
 十枚あっても、一枚使えば九枚になり、
 また一枚使えば八枚、といった具合に減ってしまう。

 気を許すと、あっという間に
 信用がなくなってしまう。

 特に、“上が行えば下これを習う”で、
 上に立つ者ほど注意しなければいけない」
と。

金は使ったら減るのは分かるが、
信用というのは目に見えないだけに
減ることが分からない。

先代はさらに、

「信用は使ってはならない、
 使わなければどんどん増えていく」

とも言っていました。

使えば減るというのは
当たり前のことなのにできない。

事業をやるからにはどなたも最初は
分かっていると思います。

要はそれを続けるかどうかです。

創業者の時代は見事にできていたものが、
年を経てくると信用よりも銭金のほうが大事、
あるいは建物が立派なほうが大事、
という具合に価値そのものが変わってくる。

幸せなことに私どもは大事なことが
変わらなかった。

何も人さまの前へ出て話すような
ことではないんです。

もう本当に三度三度のおまんま食べるぐらいの
当たり前のことばっかりなんですが、
当たり前のことがなかなか続かないんですね。
2020/01/15

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