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畏友 『森信三 一日一語』 畏友というものは、 その人の生き方が真剣であれば 必ず与えられるものである。 もし見つからぬとしたら、 それはその人の人生の生き方が、 まだ生温かくて傲慢な証拠 という他あるまい。 |
2018.07.12 |
思い8割 スキル2割 根岸 榮治(ねぎしフードサービス社長) 牛たん、とろろ、麦飯のランチで定評がある 「ねぎし」。かつての売り上げ重視から 理念重視への転換を果たした「ねぎし」 ──価値前提への転換で会社はどのように 変わっていきましたか。 やはり、皆が自主的になりましたね。 自分で考え自分で判断し自分で行動できる 社風になったことは大きいと感じています。 例えば、「ねぎし」は現在39店舗を運営していますが、 本社や本部、本店というものが存在しないんです。 普通であれば店舗の上に本部、本社があって年商を 各店に割り当てて、それが実行できているかを管理、 監督します。うちは逆なんですね。 ──逆というと? 私どもの場合、本部機能はサポートセンターですから、 各店の売り上げや利益がいかに上がるかを いろいろと手助けする役割に徹します。 当然、年商や月商は各店長が決め、 それを達成するための行動計画も店長が立てます。 上からの指示で動くのではなく、従業員が 計画段階から参加することで、自ら取り組もう とする仕事の姿勢が高まるんです。 ──経営理念をいかに全体で 共有できるかも大きなテーマですね。 アルバイトを含めて入店前研修で真っ先に教えるの が経営理念と、それに対する私どもの思いなのですが、 他にも人事制度でユニークな改善をしています。 人を育てた従業員ほど高く評価されるというもので、 これは他にない独自の制度だと思っています。 従業員が辞めていく理由の七割は人間関係なんです。 しかし、人をどう育てたかを人事評価に 盛り込むことによって上司は自ずと部下に関心を 持って近寄り、教育し成長させていくことになります。 社内の人間関係がよくなってこそ、 お客さまの喜びを自分たちの喜びとし、 親切と奉仕に努めるという経営理念が実現できるんです。 ──従業員さんの意識も変わっていったのですね。 「ねぎし」の企業文化を形成している基本的な考え方に 「思い8割、スキル2割」というものがあります。 スキルを高めることは、もちろんとても大事で、 私どももお互いに切磋琢磨しながらスキルを 向上させる仕組みも多く準備していますが、 ただスキルだけがあっても思いがないとお客さまの 真の満足には繋がらないんです。 「理念共有」と「人財共育」をとおして 本当の意味での働く喜びを知った従業員たちが、 新しい時代の中でいかに顧客価値を創造していくか。 そのことが100年企業への道をひらく 大きな鍵だと思っています。 |
2018.07.12 |
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