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イメージしていったこと 松岡修造(スポーツキャスター) 道場六三郎(銀座ろくさん亭主人) プロテニスプレーヤーとして、日本のテニス界を 牽引してこられた松岡修造さんですが、現役 時代はケガとの闘いの連続でもありました。 【道場】 松岡さんは現役時代、世界を舞台に 大活躍されましたけど、その陰ではいろんな 逆境や試練もおありだったのではないですか? 【松岡】 僕の場合は怪我が多かったですね。 プロになって3年目、21歳の時のことですが、 初めて世界ランキングトップ100の壁を 破ってこれからだと意気込んでいた矢先に、 両膝に痛みを感じるようになりました。 翌年の春に手術を受け、リハビリをしながら 夏に復帰したものの、悉く初戦負け。 ランキングは445位まで下がり、焦りは募る一方で、 何もかもが絶望的に思えてきました。 自分を悲劇の主人公のように考えてしまっていたんです。 【道場】 どん底に落ちてしまった。 【道場】 度重なる試練をどう乗り越えられましたか? 【松岡】 根本的に僕は物事の捉え方が消極的なんです。 たぶん世間の人は逆だと思っているでしょうけど(笑)。 だから、「何でこんなに頑張っているのに、 こうなっちゃうんだ……」と思うことがすごく多かった。 それを前向きな捉え方に変えるために、 様々なメンタルトレーニングを取り入れたんですが、 一番よかったのは中村天風先生の 「絶対積極」の思想ですね。 ちょうどウィンブルドンベスト8に入った年に 中村天風先生の本を読み、講話テープを聴き始めました。 中村天風先生が一日の始まりに唱える言葉があって、 それを自分なりにアレンジし、一日二回声に 出して言うようにしたんです。 【道場】 どういう言葉ですか? 【松岡】 「独立決断/自分はけが、病気は絶対しません/ 怒らず、恐れず、悲しまず/正直、親切、 愉快に/力と勇気と信念を持って/自己に対する 責務を果たし/愛と平和とを失わざる今日一日/ 厳かに生きていくことを誓います」 これを朝起きた時と夜寝る時、鏡の前で毎日言い続け、 試合に復帰した姿や優勝した姿をリアルに イメージしていったことで、自分の本当の力を 生み出せるようになったんです。 |
2018.06.11 |
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