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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.301a

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一語履歴 vol.310
利益なくして安全なし 310aこれが勝負所 310b人間の性 無駄や失敗
一語履歴 vol.309
あおいくま クヨクヨするな  309a思い8割 畏友
一語履歴 vol.308
潜在力 鳥のように  308a読書習慣と学力  あらゆる苦労は
一語履歴 vol.307
人として上等 うまくいったら  307a彼を許します なまの純粋さ
一語履歴 vol.306
東洋的な老い 斉藤一人商人道  306a本来益になるもの 人間としての深み
一語履歴 vol.305
活読 一字一涙  305a学問の4つの段階 305b敬遠する仕事を
一語履歴 vol.304
寛容もまた 口にしたことは  304a愛宕山 円の世界を歩いている
一語履歴 vol.303
知恵= 後ろに怖い人 303a感謝を忘れない人 信を人に 取れば
一語履歴 vol.302
立志と小立志 302aイメージ 302b伸びるべき者 302c本当の志
一語履歴 vol.301
仕事を好きになる 301a結局は 301bあじさい 301c日本人として
結局は人間の話
         船橋 康貴(ハニーファーム代表理事)

養蜂家として世界一のハチミツをつくると
評判の船橋さんは、もともとはシンクタンの
社長でした。

──養蜂家としての活動は
  何年くらい経つのでしょうか?

今年で7年目になりますが、それ以前は
環境シンクタンクの社長でした。環境問題を
突きつめてやってきた人間が、養蜂家になったのは
世界中を探してもおそらく僕くらいだと思います。

51歳を境にそれまで築いた地位や名誉、
財産すべてを擲って、つなぎ姿で日の出とともに
仕事場に向かう生活となり、収入なんてそれまでの
20分の1になりましたからね。

──なぜそれでも養蜂家の道を選ばれたのでしょうか。

ある環境問題の講演後に若い女の子が僕の前に来て、
「先生、私たち、子供を産まないほうがいいですよね」
って話し掛けてきたんです。
彼女には未来への希望の代わりに絶望しかなく、

「こんなに生きづらい世の中で、
しかも環境までめちゃめちゃなのに、
これから子供を産み出すってことは、
その子に苦労を強いることですよね」って。

それも一人じゃなく、何人かに言われました。

同じ時期に中学2年生の女の子が、環境問題について
インタビューをしたいと訪ねてきたことがありましてね。
環境問題って、結局は人間の話になるんですけど、
話の途中でその子が急に泣きじゃくりながら、
「船橋さん、生きるって何ですか? 人生って何ですか?
私の周りの友達がみんな下を向いて病気になっていきます。
私たちを助けてください」って叫ぶように訴えてきたんです。

──では、そういった切実な声が後押しになったわけですね。

彼女たちの言霊の剣が、僕の胸をズボッと貫いた。

自分の無力さを感じるとともに、もうシンクタンクの
社長はやっていられない、そう思ったんです。

その直後に、たまたま知人に誘われたのがきっかけで
ある養蜂家を訪ねました。実際にミツバチを見たり、
75歳の養蜂家にミツバチが危機的状況に置かれていること
など聞いているうちに、僕は稲妻に打たれたような
感覚に襲われて、ハッと気づいたんです。そうか、
ミツバチを先生にして教えてもらったら、
きっとすべてが解決するだろうって。
 
2018.06.04

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