本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.305a

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.310
利益なくして安全なし 310aこれが勝負所 310b人間の性 無駄や失敗
一語履歴 vol.309
あおいくま クヨクヨするな  309a思い8割 畏友
一語履歴 vol.308
潜在力 鳥のように  308a読書習慣と学力  あらゆる苦労は
一語履歴 vol.307
人として上等 うまくいったら  307a彼を許します なまの純粋さ
一語履歴 vol.306
東洋的な老い 斉藤一人商人道  306a本来益になるもの 人間としての深み
一語履歴 vol.305
活読 一字一涙  305a学問の4つの段階 305b敬遠する仕事を
一語履歴 vol.304
寛容もまた 口にしたことは  304a愛宕山 円の世界を歩いている
一語履歴 vol.303
知恵= 後ろに怖い人 303a感謝を忘れない人 信を人に 取れば
一語履歴 vol.302
立志と小立志 302aイメージ 302b伸びるべき者 302c本当の志
一語履歴 vol.301
仕事を好きになる 301a結局は 301bあじさい 301c日本人として
学問の4つの段階

「蔵学」(ぞうがく)
「修学」(しゅうがく)
「息学」(そくがく)
「遊学」(ゆうがく)

「蔵学」――というのは、
ひたすら、取り入れ、蓄積する段階です。

「修学」――も同じような意味ですが、
「修」には背中を流して美しくするという意味がありますから、
蔵した学びを整理し直すという意味があるようです。

その2つの段階を過ぎると、
学ぶことが呼吸をするのと同じように自然なものとなり(息学)、
そして、さらには学びが自己と一体となる。
「遊学」です。

「遊」というのは、自在の境地ということでしょう。

ちなみに、「遊」は楽よりも上の境地です。

「楽」はまだ相対の世界です。

苦があって楽がある。

しかし、「遊」は相対するものがない、絶対の世界です。

若い頃、この言葉を知り、願わくば
そこの境地に達してみたいものだと思いましたが、
この人の学問はまさに息学・遊学の段階に
達しているのではないかと、刮目させられた人がいます。

伊與田覺先生です。

伊與田先生は当年93歳。

7歳の時から論語の素読を始めたといいます。

お母さんがなくなり、あまり悲しむので、
叔父さんが『論語』の素読を教えたところ、
それに夢中になったというのです。

天与の才というべきでしょう。

青年期には碩学安岡正篤先生に出会い、
以後安岡先生が亡くなられるまで、約半世紀、
安岡先生に深く師事してこられた方です。

伊與田先生の講義は、3時間休憩もなく、
粛々と話されるその講義に全国各地から
集まってこられた中小企業の経営者の皆さんが
まんじりともせず、熱心に耳を傾けている様は
まさに圧巻でした。

真の活学は人の相をかえ、運命を変える。

古典を知識としてではなく、自己修練の糧として、
80余年、学び続けてこられたからこそ、
先生の話は、これまで古典などに
あまり関心のなかった人たちの心をも、
深く魅するものがあるのだと思います。

「自己自身を修めるには、あまり効果を期待せず、
静々と人知れずやられるといい。
それをずっと続けていくと、風格というものができてくる」
 
2018/06/19

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日