本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.489b

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.490
小さくても精一杯生きた証を残してほしい
一語履歴 vol.489
いまがその時 489aユー、根性あるよ 489b“学ぶ”は“真似ぶ”
一語履歴 vol.488
それぞれに役割を与えることができる 488a甘い性と辛い性
一語履歴 vol.487
一歩一歩上がれば何でもないぞ 487a運をつかむには
一語履歴 vol.486
積小為大 486aプレハブ建屋を見せる 486b積極的プラス思考
一語履歴 vol.485
「約束」 485a鈴木大拙の語録 485b一大事と申すは今日只今のこと
一語履歴 vol.484
易経はなぜ帝王学であるのか
一語履歴 vol.483
「酒井先生、私に『般若心経』を説いてください。」
一語履歴 vol.482
『道』 482aあれを見よ 深山の桜咲きにけり
一語履歴 vol.481
今 目の前に存在する 481a顔は心の窓
“学ぶ”は“真似ぶ”
         野村 萬(人間国宝の狂言師)

──幼い頃から狂言の稽古をされたのですか。

それはとても厳しく育てられました。
祖父は家督を父に譲って隠居の身でしたから、
私の師は常に父でした。向かい合って正座をし、
父の言った台詞を復唱する。

抑揚なども真似て大きな声でひたすら繰り返すんです。
台詞を覚えたら今度は立っての稽古です。
何度やってもできないと引っぱたかれ、
戸棚に叩き込まれました。

そうやって怒られて泣きながら
稽古をしてきたんですが、母は口出しできないので、
助けに来てくれるのはいつも祖母でした。

「さぁお父さんに謝って、
 これからまた一所懸命にお稽古なさい」と。
いつもその繰り返しでしたね。

──狂言の基礎を徹底して叩き込まれたわけですね。

“学ぶ”は“真似ぶ”ということですから、
真似るには相当耳が働いていなくちゃいけません。

幼い頃は台本は見せませんから、
父の発する台詞を全身で捉える心を持っていないと
稽古というものは成り立たないんです。

長じてからは台本を見るようになるんですけれども、
私は台本を見ずに稽古をした年月が長い人間ですから、
その分、何かという時には力を
発揮できるんじゃないかと、ひそかに思っています。

一所懸命に台本を見て覚えたものは、
舞台が終わるとすぐに体から抜けちゃう。

要は体得ということがとても大事なんです。

2020.08.15

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日