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| 日常的なやり取りすべてが自分の話芸の肥やし 講談界初の人間国宝に認定された一龍斎貞水さん。 15歳で入門し、この道一筋６５年。 一龍斎貞水さんはいかにして自らの芸を磨き、 人間修業を重ねてこられました。 （一龍斎貞水） 若い頃は、昼間に前座を務めて、 その他雑事をやり繰りしながら、 隙間時間で腕を磨いていました。 もちろん、急にうまくはなれないけれど、 ５年、１０年、１５年と続けるうちに、 日常のすべてが修業だと気づけてくる。 例えば、往来を歩いているだけでも 人間勉強ができるんです。 酔っ払いをじっと見て、 酔い方にもいろいろ種類があることを掴む。 それも自分の器や話術を広げる努力だろうね。 いまでこそ、楽屋での日常的なやり取りの すべてが自分の話芸の肥やしになる、と身に沁みて感じます。 |
2020.03.09 |
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