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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.350a

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一語履歴 vol.350
お客様のためだけ 350a忍術は 350bやる気の一発 350c森信三
一語履歴 vol.349
自信や心の余裕 349a凡事徹底 349b個人を鍛え 349c素直な心に
一語履歴 vol.348
母親がその人格の 348a未来のゴール 348b看脚下 348cなすべき貢献
一語履歴 vol.347
エネルギー 347a反復は 347b力のある文章 347c朝音読
一語履歴 vol.346
新入社員でも1 346a新入社員でも2 346b九つまで 風格というもの
一語履歴 vol.345
魅力ある経営者 345a熱と誠 345b遺す言葉 345cプロフェッショナル
一語履歴 vol.344
ただひとつの 344a息子の名前 344b心と環境 344c修身教授録
一語履歴 vol.343
いま心から感謝 343a勤勉は 343b情熱 343c敬天愛人
一語履歴 vol.342
問答無用の仕事師 342a凡事感謝 342b特に 342c若き日のイチロー
一語履歴 vol.341
誰よりも野球が 341a終身教授録 341b才能がないことが 341c心願
忍術はよりよく生きるための手法

現代を生きる本物の忍者である、
甲賀伴党21代宗師家・川上仁一さん。

――先代の教えでいまも大事にされていることはありますか。

(川上)
「忍術の忍は堪忍の忍」、もうそれに尽きます。
要するに、忍術とは忍び込む術ではなくて、じっと堪忍、我慢する術なんだと。
 
忍者の「忍」の字には、心臓の「心」の上に「刃」が載っています。
]その字のとおり、刃を少しでも動かせば心臓が切れて死んでしまいますから、
押しも引きもなりません。
いま一息のところでじっと我慢する心構えこそ、
忍者に必要な「鉄壁の不動心」なんですね。
 
また、『秘伝書』では、
日の丸のような赤い円の中央に「忍」の一字を置いて、
忍術の極意を表しますが、丸はリングの輪、平和・調和の和、
異質なものが交わる「和える」にも通じます。
つまり、和を実現するには、できるだけ争わず、
お互いに忍耐して仲よくすることが大事だということです。
 
ですから、忍術の精神は、争いが絶えない、
いまの世界にぴったりなんですね。
何事も我慢ができないから争いになってしまう。

――忍術の極意が忍耐、和の心だというのは意外に思えます。

(川上)
忍者は戦うイメージが強いですが、
それは誤解なんです。そこは一番伝えたい部分ですね。
 
そもそも忍術の起源は、日本独特の風土や精神性と関係しています。
日本人が、原始の狩猟生活から四季に根ざした
稲作を中心とする農耕定住生活へと移り変わっていく中で、
群れ、すなわちムラが形成されていきますが、
そうなると、当然自分の思っていることを我慢し、
皆と協調することが必然となっていきます。
 
また、繊細な四季の変化や、自然災害の過酷な環境の中では、
常に四方八方に目を配って、思案を巡らし、
物事に臨機応変に対応することが求められました。
 
その一方で、人間には争う本能もありますから、
近接するムラとムラとの間には様々な戦いがありました。

その時に、なるべく互いに傷つかず、
自分が優位に立つためには何が必要かというと、
相手の弱点などを探る情報収集能力、
談合をするなど最小限の力で相手を制する知恵、技術なんです。
 
そのように、和を貴ぶ精神性や争いを避けムラの平和を維持する知恵が、
日本人にずっと蓄積されていき、「総合生存技術」にまで高められたのが忍術なんですね。
 
――忍術には日本人の精神性や生きる知恵が凝縮されていると。

〈川上〉
そのように捉えれば、忍術は、
私たちがよりよく生きるための手法として、現代にも生きてきます。

人間の感情を最大限利用する「七情五欲」も、
人間関係や仕事を円滑にするために有効です。

忍術書に「人の言葉に花を咲かせる伝」というのがありますが、
要するに人は叱ってはいけない、褒めないといけないのだと。
嫌なことを頼む時にも、「やっとけ!」と言うより、
「君がおって助かったよ」と頼むだけでだいぶ違ってきます。
 
2019.06.02

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