本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.349a

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.350
お客様のためだけ 350a忍術は 350bやる気の一発 350c森信三
一語履歴 vol.349
自信や心の余裕 349a凡事徹底 349b個人を鍛え 349c素直な心に
一語履歴 vol.348
母親がその人格の 348a未来のゴール 348b看脚下 348cなすべき貢献
一語履歴 vol.347
エネルギー 347a反復は 347b力のある文章 347c朝音読
一語履歴 vol.346
新入社員でも1 346a新入社員でも2 346b九つまで 風格というもの
一語履歴 vol.345
魅力ある経営者 345a熱と誠 345b遺す言葉 345cプロフェッショナル
一語履歴 vol.344
ただひとつの 344a息子の名前 344b心と環境 344c修身教授録
一語履歴 vol.343
いま心から感謝 343a勤勉は 343b情熱 343c敬天愛人
一語履歴 vol.342
問答無用の仕事師 342a凡事感謝 342b特に 342c若き日のイチロー
一語履歴 vol.341
誰よりも野球が 341a終身教授録 341b才能がないことが 341c心願
凡事徹底

松下流の人材育成の方法は、
ナショナルショップ店などの後継者を教育する
「松下幸之助商学院」という学校に行くとよく分かります。
この学校の教育方針の1つが「凡事徹底」です。

これは整理・整頓・清潔・清掃・躾の「5S」に始まり、
道を歩く時はポケットに手を入れない、
靴を脱いだら真っ直ぐ揃えるといった、
日頃の身の回りのことをきちんと行う習慣を身につけさせることで、
人を育てていくという考え方です。

また、この習慣づけは、
経営を成り立たせる上で何よりも大切な精神、
正直さ、真面目さ、愚直さといった精神を涵養することにも繋がってきます。

京セラの第二代社長を務めた伊藤謙介さんも
平凡なことを徹底させることの大切さを説いています。
伊藤さんは工場に行くとまずトイレのスリッパを見るといいます。

スリッパが綺麗に並んでいるなら問題ないが、
乱れ始めたら何か問題がある。スリッパを揃えることもできない、
心の余裕がない状態ではもっと大事なことができていない可能性があると言うのです。

そして、もう一つの教育方針が「覿面(てきめん)注意」です。
これは凡事ができていない人に、すぐその場で厳しく注意をする、叱る。

実際、幸之助さんはかなり厳しく人を叱っていました。
松下電器に入社し、その後三洋電機の設立に参画して
同社の副社長まで務めた後藤清一氏は、
幸之助さんに叱られた時の体験を『叱り叱られの記』で次のように記しています。

「すぐ来いッ。晩の10時ごろ。親類の人となにやら話をしておられたが、
私の姿を見るなり、人前もかまわず、こてんぱんに怒鳴られる。
見かねて親類の人もとめに入るが、それでやめるお人ではない。
部屋の真ん中でストーブが赤々と燃えている。
火カキ棒で、そのストーブをバンバン叩きながら、説教される。

ガンガン叩くので、その火カキ棒がひん曲がる。
フト、それに気づいた大将は、ぬっとつき出す。
〝これを真っすぐにしてから帰れッ〟あたるべからずの勢い。
ついに私は貧血を起こして倒れてしまった」

すさまじい叱り方ですが、
幸之助さんは特に優秀な人には大きなことではなく
小さなことで叱ったといいます。

幸之助さん自身、
「小事にとらわれて大事を忘れてはならないが、
小さな失敗は厳しく叱り大きな失敗に対しては
むしろこれを発展の糧として研究していくということも、
一面では必要ではないかと思う」という言葉を残しておられますが、
これは「小事は大事」という考えに基づいています。

合理的な判断への戒めです。
よい大学を出た頭のよい人というのは合理的に物事を考えがちですが、
得てして本筋だけ外さなければよいと、
小さなことを無視してしまいがちです。
幸之助さんは、小事が積もり積もることによって
組織は弱体化していくことに気づいておられたのでしょう。
 
2019.05.27

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日