本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.348a

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.350
お客様のためだけ 350a忍術は 350bやる気の一発 350c森信三
一語履歴 vol.349
自信や心の余裕 349a凡事徹底 349b個人を鍛え 349c素直な心に
一語履歴 vol.348
母親がその人格の 348a未来のゴール 348b看脚下 348cなすべき貢献
一語履歴 vol.347
エネルギー 347a反復は 347b力のある文章 347c朝音読
一語履歴 vol.346
新入社員でも1 346a新入社員でも2 346b九つまで 風格というもの
一語履歴 vol.345
魅力ある経営者 345a熱と誠 345b遺す言葉 345cプロフェッショナル
一語履歴 vol.344
ただひとつの 344a息子の名前 344b心と環境 344c修身教授録
一語履歴 vol.343
いま心から感謝 343a勤勉は 343b情熱 343c敬天愛人
一語履歴 vol.342
問答無用の仕事師 342a凡事感謝 342b特に 342c若き日のイチロー
一語履歴 vol.341
誰よりも野球が 341a終身教授録 341b才能がないことが 341c心願
目の前のゴールと未来のゴール

ラグビー全国大学選手権で前人未到の9連覇を果たした帝京大学ラグビー部。
史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭高等学校硬式野球部。
全国屈指の強豪校が鎬を削る世界において、ひと際輝かしい実績を積み重ねてきた
岩出雅之氏と西谷浩一氏。

【西谷】

岩出監督は帝京ラグビー部の監督に就任されて、
どんなことに着手しましたか?

【岩出】

まず普通のことをしっかりしようということで、
練習を休まないとか挨拶をするとか、
そういうチームの規律を育てていくことから始めました。

帝京ラグビー部に限らず、
学生スポーツは自由気ままな活動が
罷り通っていた時代です。

そこに中学校や高校の部活指導を経験し、
規律をうるさく言う指導者が現れたと。

学生にしてみれば面倒くさいやつが来たなと
思っていたでしょうね。

学生たちも未熟でしたけど、僕自身も未熟で、
学生たちの心を掴むようなアプローチの仕方が分からず、
もがき苦しんでいたように思います。

そんな中、就任から二年後の
平成十(一九九八)年に、
数名の部員が不祥事を起こして逮捕され、
一年間の公式戦出場停止処分を受けるという
大きな試練に直面しました。

非常に辛い出来事ではありましたけど、
その時に本当の意味で
覚悟を定めることができました。

足場がどれだけ悪くても、
学生たちがどれだけ自分についてこなくても、
何があっても絶対に逃げない。

信念を持って根気強く挑戦し続けていこうと。

【西谷】

ああ、何があっても絶対に逃げない。

【岩出】

この思いはいまも全く変わっていませんし、
辛い体験を学生たちにさせないためにも、
指導は妥協しないように努めてきました。

ただ、世の中の変化に伴って
アプローチの仕方はもちろん変わっていますけど。

【西谷】

どのような変化を?

【岩出】

僕も最初はトップダウン型の指導をしていました。

ところが、監督になって五年くらい経った時、
勝ったら全国大会に出場できる、
負ければ敗退してしまうという瀬戸際の試合で、
ベンチに入れなかった一年生が
「負ければいいのに」と言って
相手チームを応援するような残念な光景を
目にしたんです。

きっと試合に出られないから自分とは関係ない、
と思ってそう口にしたんでしょう。
帝京ラグビー部という組織自体に
魅力がないことを痛感しました。

まず組織自体を好きにさせるためには、
環境づくりが大切だなと思いまして、
本人の心を育てていくと共に、
上級生と下級生の関係性を育てていこうと。

それで試行錯誤の末、
「上級生が下級生に伴走する」ことや
「ダブルゴール」を設定するようにしたんです。

【西谷】

詳しくお聞かせください。

【岩出】

四年間の短期的な目標と、
卒業した後の長期的な目標を考えさせています。
高校を出たばかりの一年生というのは、
ラグビーをしたいとかレギュラーになりたいとか
優勝したいとか、目の前のことだけに
ターゲットを置いて入部してきます。

そういう夢があるからこそ、
彼らは体の中からワクワクするエネルギーが
湧き起こってくる。

ですから、四年間の短期的な目標を立てることは大事です。

ただ、卒業後もラグビーを続ける
学生ばかりではありませんし、
続けたとしてもラグビーというのは
比較的選手寿命の短いスポーツですよね。

その後の人生のほうが長いわけなので、
社会人としてどういう活躍をしたいのかってことも
学生の時から意識させるんです。

【西谷】

目指すものがはっきりしているかどうかで、
日々の練習や勉強に対する取り組み方も
変わってくるでしょうね。

【岩出】

全く違います。目の前のゴールと
未来のゴールを同時に考えて設定することで、
彼ら自身の力で人生を
切り開いていってほしいと思っています。
2019.05.20

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日