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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.559a

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一語履歴 vol.560
無心になった時に売れる 560a後を振り向かないで自由に生きていこう
一語履歴 vol.559
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一語履歴 vol.558
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一語履歴 vol.557
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一語履歴 vol.556
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一語履歴 vol.555
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一語履歴 vol.554
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一語履歴 vol.553
なぜあの場面で攻めに行かなかったのか 553a一人ひとりの才能・個性を...
一語履歴 vol.552
「自分」という存在は... 552a目的それをはっきり認識させる
一語履歴 vol.551
闘っていたのは自分一人ではない
「ほんとうに美しいもの」を引き出す

鈴木秀子さんは、シスターとして
これまで多くの悩める人たちの声に耳を傾けてこられました。

(鈴木)
日本のカトリック系大学で教鞭を執ったある神父の伝記に、
こういうことが書かれてあります。
この神父は、大勢のグループを相手に神様の話をしていました。
するといつも最前列、中央の席に座って肯きながら
熱心に聴いている高齢の女性の姿が目に留まりました。
神父はいつもその女性の姿に励まされるように
講演をしていました。

ある時、講演会の主催者に
「あの女性のおかげで私は話し続けることができました。
あの方はどういう人なのですか」と質問したところ、
「あの女性は全く耳が聞こえないんです。
 じっと顔を見ているだけなんですよ」
という答えが返ってきて、神父は大変驚いたといいます。

その高齢の女性が手話を通して言うには
「私は耳は聞こえないけれども、
 じっと相手の顔を見ていれば、その人が言っていることが
真実かどうかがよく分かります。
だから、神父さんの話を信じる気持ちになったんです」と。
これを聞いた神父は
「ああ、この女性の心の美しさによって
 自分の心もまた美しくされた」
と心打たれたというのです。

私がかつてアメリカでアクティブ・リスニング(傾聴)の
大切さを学んでいた時にも、似たような話がありました。
講演の名手と呼ばれる男性がいて、
ある人が「どうしてそんなに上手に話せるのですか」と質問しました。
彼はもともと話し下手で、人前でスピーチをすることは苦手でした。
しかし、後ろのほうでいつもこちらを見ながら
熱心に聴いてくれている人がいることに気づいて、
その人だけを意識して話をするうちに、
いつしか話力が身についてきたのだといいます。
そして彼もまた、熱心に話に耳を傾けてくれていた
その人が耳が不自由であることを後で知るのです。

この2つの実話から分かるように、
人の話を熱心に聴くことは、
その人の中の「ほんとうに美しいもの」を
引き出す不思議な力があります。

2021.04.27

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