過去の一語履歴を見ることが出来ます。
危機の最中に行われた「熱海会談」 松下電器産業(現・パナソニック)で 経営の神様・松下幸之助の薫陶を受け、 その教えの神髄を多くの人々に伝導している 一般社団法人「和の圀研究機構」代表の中博氏。 (中) 過去の知識に囚われず、現実に応じて柔軟に変化対応していく。 それをまさに実践していたのが松下幸之助でした。 例えば、1964年、松下電器の販売部門が不振に苦しみ、 代理店の多くが立ち行かなくなるという 危機の最中に行われた「熱海会談」。 松下幸之助は、三日三晩、代理店、 販売会社のトップと夜を徹して話し合うのですが、 そのうちの2日間は「あんたらの商売が悪い!」と、 相手側を責め続けます。それに対して代理店・販売会社も激しく反発する。 ところが3日目のことでした。 代理店・販売会社の意見を聞いていた松下幸之助はほろほろと涙を流し、 「皆さんの言い分はよく分かった。松下が悪かった」と深々と頭を下げたのです。 そして自らの財産を投じ、過去のやり方、成功をすべて捨て、 「一地域一販社制」「事業部、販社間の直取引」 「新月販制度」などの改革を行い、業績を見事に再生させていくのです。 もし松下幸之助が過去の成功、自分のやり方に固執していれば、 松下電器のその後の再生と発展もなかったことでしょう。 松下幸之助は、この現実に対する柔軟な姿勢を「融通無碍」、 また、「素直な心」とも表現しています。 自分を捨てて、あらゆるものを素直に受け入れていく。 そうすれば、人の意見、相手の知恵も自分のものになり、 現実を突破する新しい道も見てくるのです。 実際、周囲から自社製品について「マネ(真似)シタ電器」と揶揄されても、 松下幸之助は「それで結構や」と言っていました。 「融通無碍」「素直」の精神こそ、人生・仕事を発展させていく神髄であり、 あらゆる危機を突破していく魔法の言葉だと私は思います。 |
2021.04.24 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日