過去の一語履歴を見ることが出来ます。
他社の類似品は出さん 祖父から継いだ花札とトランプのメーカーだった 任天堂を一代で世界企業へと押し上げた山内溥氏。 当時取材にあたった編集者は 「とにかく型破りな経営者であるというのが 山内社長の第一印象である。 (山内) はっきり言えることは、 われわれ娯楽業界というところは、 商品が売れるかどうかという前に、 人々が遊んでおもしろいと思うものをつくることです。 それが任天堂ビジネスだよ。 その結果として、多くの人たちにおもしろがられて広まってくれば、 ファミコンならファミコンというマーケットが誕生する。 商品が売れるか売れないかは、正直いって誰もわからんよ。 しかし、おもしろいか、おもしろくないかは誰にでもわかる。 おもしろいものをつくれば会議で検討したり、 市場調査をしたりする必要もないわけや。 事実、ゲームソフトで370万本売って 超ベストセラーになった「スーパーマリオブラザーズ」など、 100人中90人までがおもしろいと評価していたよ。 娯楽というものは、独創性を持たないで、 人のやったことをやっていたってしかたがないんや。 独創性を発揮して、それが認められるような商品でなかったら 新しい市場は成立しない。新薬の開発のように、 何かを深く掘り下げて、その技術の上に立って 戦略を考えるというのとは根本的には違うんです。 だから、今までこんな遊びがあった、 これを改良、改善すればなんとか商売になるのでは…… という発想では絶対うまくいかん。 だからこそ、他社の類似品は出さんというのが、 任天堂のモットーなんです。 |
2020.12.22 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日