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話したいこと伝えたいことがたくさんある 堀江菜穂子さん、25歳。 脳性麻痺のために話すことも思うように体を動かすこともできません。 しかし、堀江さんはベッドに寝たきりの生活を送りながら、 これまで筆談により数多くの詩を紡いでこられました。 私は脳性麻痺のために、 生まれてから今日までの二十五年間、 ほぼベッドに寝たきりの生活を続けてきました。 思うように体が動かず、言葉も発せられないので、 意思がないように思われがちですが、 実際には話したいこと、 伝えたいことがたくさんあります。 それを受け止めてもらえることは何よりの喜びです。 私の書いた詩が新聞に掲載されて大きな反響を呼び、 二〇一七年には『いきていてこそ』(サンマーク出版) という詩集を出していただきました。 脳性麻痺とたたかう“声なき詩人”として 注目を浴びるようになり、 私の詩のいくつかには曲がつけられ 歌や合唱曲にもなりました。 コンサートで初めて歌を聴いた時は、 私の詩なのに私の詩ではないような 不思議な感覚に魂が震えました。 詩集を読んだ方や曲を聴いた方から 「菜穂ちゃんの詩に勇気をもらった」 「生きる意味を教えられた」 などと言ってもらえた時は本当に嬉しいです。 これまでつくった詩はどのくらいになるでしょうか。 数えていないので分かりませんが、 おそらく二千点を大きく超えていると思います。 いまは週に一回、筆談できる女性が 自宅に来てくださいますので、 多い時には二時間で三十点くらいの作品を 纏めてつくったりします。 書くスピードがとても早くて驚かれるのですが、 「やはり違うな」と思って修正しているうちに、 アッと言う間に時間が過ぎてしまい、 なかなか書き切れないのが残念です。 |
2019.12.06 |
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