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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.114a

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一語履歴 vol.120
不可能を... 120a言葉の使い方... 120b言葉の前に... 120c刻苦光明...
一語履歴 vol.119
逆境力... 119a死生観... 119b非行に... 119c堕落したチーム...
一語履歴 vol.118
発想は... 118a最高の状態... 118b勝敗の分かれ目... 118c靴づくり...
一語履歴 vol.117
くまモン... 117a心の声を... 117b命のつながり 117c当たり前の上に...
一語履歴 vol.116
指導者は... 116a法遠去らず 116b営業という... 116c学校を変える
一語履歴 vol.115
真善美 115a昔ながらの... 115b感謝を... 115c自分で線を...
一語履歴 vol.114
すべての現象... 114aおなごが... 114b帰りがけ... 114cすべては”人材”...
一語履歴 vol.113
固定観念に 113aリーダーは... 113b意識が... 113c対象と一体に...
一語履歴 vol.112
誰にも... 112aやまとごころ... 112bしつけの... 112c伝統は...
一語履歴 vol.111
すぐやる... 111a抜くを... 111b自分以外に...
おなごがでたらめになれば
世の中がでたらめになります
             『女子の武士道』石川真理子著

「武家の娘の心得~祖母に学んだ武士道~」。

 武士の娘だったおばあさまから受け継いだ、
 女性としてのあり方、
 凜と生きるための智慧とは、
 どのようなものなのでしょうか。

「おなごは大地のようなもの」

 物心つくかつかないかのうちから、
 祖母は幾度となく父親からこの言葉を聞かされました。

「父上は少年時代に御一新を経験しましたからの。

 あの動乱の際にあって、
 父の母上であり私にとってのばあさまが、
 どれほどしゃんとして覚悟の程も立派であったか、
 よほど心に残ったとみえて語りぐさだったのですよ。

 ばばさまが揺るぎない大地のようであったと」

 北上する新政府軍を迎え撃つために、
 あたかも戦国の世が戻ってきたかのような
 戦支度(いくさじたく)で出かけていく男たち。
 幼少だった曾祖父は母親と共に
 父と二人の兄を見送ったのです。

 その時の状況を語る曾祖父の様子を、
 祖母は声真似を交えて再現してみせるのでした。

「その際の、母じゃの見事なことよ。

 どっしりと構えて笑顔さえ浮かべておった。
 そんなことがあってから、わしはおなごというのは
 大地のようなものだと思うようになった。

 大黒柱というが、しっかりした良い大地であらねば
 立っていられるわけがあるまい。

 一家の大黒柱を受け止めて、
 その大黒柱を堂々たらしめんのは、おなごにかかっておる。
 それを覚えておくのであるぞ。

 大地とならんために学び、おのれを鍛錬するのだ」

 封建時代の日本は男尊女卑とされていましたが、
 必ずしもそうとはいえなかったようです。

 男性が表、つまり外での仕事に携わる一方、
 女性は奥、つまり家を取りまとめて運営することを
 任されていました。

 どちらが欠けても、家の運営はスムーズにいきません。

 そうした意味では、むしろ男尊女尊であり、
 日本は昔から男女共同参画だったのです。

 このように女性が重要な役割を担っているわけですから、
 建前はともかく、心の中で男性が敬意を払うのも
 当然であったことでしょう。

 それは曾祖父の言葉にも表れています。

「大地がでたらめだと農作物はけっして育たん。

 育ったとしても、なよなよしたでたらめなものができるぞえ。

 それと同じで、おなごがでたらめになると、
 きっと世の中がでたらめになるだろうよ。

 新政府の新しき日本国がでたらめにならぬためには、
 おなごがおなごとしての義を守らねば、
 どうにもなるまいよ」
 
2014.10.11

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