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人間には奇跡というものはありません 安岡正篤師は、東洋学に裏打ちされたその該博な知識と人間的魅力によって、 昭和日本のトップ・リーダーたちに進むべき道を指し示しました。 人間には奇跡というものはありません。 奇跡などというのは研究不足、 勉強不足の者の言葉でありまして、 原因・結果というものは常にはっきりしておるのです。 悪いことをしますと、いつかは悪い結果があらわれ、 善いことをすれば善い結果があらわれる、 というのは厳粛な自然の法則であります。 したがって人間は因果律というものを 大事にしなければなりません。 要するに人間は、常にいつくしみの心、 慈心・仁心を養わねばならぬということです。 キリスト教でいえば愛であり、仏教でいえば慈悲である。 慈悲とは本当によくできた語ですね。悲の字が特によい。 人間は、物の命が無視され犠牲にされるのを悲しく思う。 その物を愛すれば愛するほど悲しい。 だから愛という字をかなしと読む。 愛することがなくては、悲しむことがなくては、 儒教も仏教もないのです。 学というものは、 何か付け加えるというような方便的、 手段的なものでは決してない。 そもそも元来持っておる、 生まれつき具えておるものを 発達させるためのものである。 天の生ずるところ、 親の生んでくれたところを全くして、 それをおとさない、いい加減なことにしない、 というのが善学、善く学ぶと言うのである。 世の中のいかなる遊休施設よりも、 最ももったいないものは頭である。 一般人は能力の1%か15%しか使っていない。 頭脳は正しく使えば使うほど、その能力を増大する。 古い脳から新しい脳を発達させる。 脳は老いるということを知らない。 生涯進歩しつづけるものだ。 但だそれに要する養分は正しい生活と道徳だ。 仙薬は我が心にある――とこれ亦医学者が覚っている。 |
2022.03.18 |
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