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強いチームには、いい意味での厳しさがある 三冠王を獲得した強打の名キャッチャーで、 監督としても日本一に3度輝いた野村克也さん 南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督として通算24年。 他球団で戦力外となった選手を蘇らせ、 強者を倒す戦略・戦術は他球団からも高く評価されていました。 (野村) 強いチームと弱いチームの境はどこにあるのか。 やっぱり、中心なき組織は機能しません。 鑑(かがみ)になる人が組織にいるといないとでは、 チームづくりが全然違う。 鑑というのは、例えば王や長嶋のことです。 巨人から南海にトレードされてきた選手が何人かいましたが、 彼らが口を揃えて言ったのは、 「王さんや長嶋さんがあれだけやるから、 我々もボヤボヤできないですよ」と。 要するに野球の技術はもちろん、 私生活も含め、模範となる選手です。 「王に見習え」「長嶋を見習え」と言える選手がいると、 チームづくりがしやすいんですよ。 だからあの巨人のV9という偉業は、単にいい選手が揃ったからでなく、 いい選手たちがみんな熱心に野球に取り組んだんでしょう。 また、その指揮官だった川上さんも偉かったと思います。 ある時ミーティングに長嶋が遅れてきて、 しかも筆記用具を持たず、手ぶらだったそうです。 川上さんは長嶋を注意して、筆記用具を取りに行かせて、 その間、ミーティングは中断したと聞きました。 鑑となる選手とはいえ特別扱いせず、 礼節を乱した時はきちんと叱る。 また、そうすることで他の選手も引き締まるんです。 だから、強いチームには節度、いい意味での厳しさがあります。 逆に、弱いチームは仲良しチームになっていますね。 ヤクルトに行ったばかりの頃、ミスした選手がベンチに帰ってきた時、 「ドンマイ」と声を掛けた選手がいたんです。 「何がドンマイじゃ、このバカやろう」って烈火の如く怒ったんですよ。 プロはミスが許されない世界です。 その感覚がなくなっていくんです。 |
2020.02.14 |
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