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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.309

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一語履歴 vol.310
利益なくして安全なし 310aこれが勝負所 310b人間の性 無駄や失敗
一語履歴 vol.309
あおいくま クヨクヨするな  309a思い8割 畏友
一語履歴 vol.308
潜在力 鳥のように  308a読書習慣と学力  あらゆる苦労は
一語履歴 vol.307
人として上等 うまくいったら  307a彼を許します なまの純粋さ
一語履歴 vol.306
東洋的な老い 斉藤一人商人道  306a本来益になるもの 人間としての深み
一語履歴 vol.305
活読 一字一涙  305a学問の4つの段階 305b敬遠する仕事を
一語履歴 vol.304
寛容もまた 口にしたことは  304a愛宕山 円の世界を歩いている
一語履歴 vol.303
知恵= 後ろに怖い人 303a感謝を忘れない人 信を人に 取れば
一語履歴 vol.302
立志と小立志 302aイメージ 302b伸びるべき者 302c本当の志
一語履歴 vol.301
仕事を好きになる 301a結局は 301bあじさい 301c日本人として
クヨクヨするな
        『坂村真民 一日一言』

クヨクヨするな フラフラするな
グラグラするな ボヤボヤするな ペコペコするな
 
2018.07.13
あおいくま
        滝川 広志(コロッケ/ものまねタレント)

ものまねタレントとして確固たる地位を
築いてこられた滝川広志(コロッケ)さん。
幼少期から大切にしてこられたという
「あおいくま」のお話はとても感動的です。

いつの頃からか、我が家の柱には母の字が書かれた、
黄ばんだ紙が貼られていました。

あせるな
おこるな
いばるな
くさるな
まけるな

子供の僕には意味が分からず、「あおいくま」と
横(縦)に読んでしまいましたが、母は笑いながら
「広志くん、この言葉だけは覚えておきなさい。
これを覚えておけば大丈夫だから」と教えてくれました。
それからというもの、僕は事あるごとにこの
「あおいくま」を思い出し、心の支えとするようになりました。

僕が中耳炎になったのは小2の時です。

しかし、母にそのことを言い出せませんでした。
お金がかかるから我慢しようと思ったんです。
姉と僕の間には母に気を遣わせてはいけないという
暗黙のルールがありました。お金が必要なら自分で
アルバイトをして稼ぐ。僕はそれを当然のことと
考えていたからです。実際、中学、高校と
新聞配達をしながらお小遣いを貯めていました。

耳の痛みはその後も時々起こり、
耳垂れが出ることもありましたが、
我慢できないほどではなかったので、
そのままにしておきました。

ところが、中二の時、突然、耳鳴りがして
右耳に激痛が走ったんです。僕は耐えられずに、
その場に倒れ込んでしまいました。

病名は真珠腫性中耳炎。

即入院です。しかし、そんな大変な時でも僕は
「お母さんに悪い」と、そのことばかりを考えていました。

母は「大丈夫ね?」と声を掛けてくれましたが、
その表情はとても辛そうでした。

母は痛みを打ち明けられずにいた僕の気持ちを
分かってくれていたでしょうし、そうさせてしまった
自分を責めていたに違いありません。
息子の右耳が聞こえないと宣告された時、
一体どんな気持ちだっただろうかと思うと、
いまでも胸が痛みます。

僕はと言えば、落ち込んだのは本当に一瞬でした。

「左耳が聞こえるからいいや」とすぐに気持ちを
切り替えていました。両耳が聞こえることを
期待するのではなく、片耳になってどうすべきかを
考えていました。自分から先回りして相手の右側に座る、
それもふざけたりしながら相手に気づかれないように
自然な形で振る舞う、という技術をいつの間にか
身につけていったんです。この時の呼吸は、その後、
お笑いの世界に入ってからも大変役に立ちました。

僕がすぐに気持ちを切り替えられたのは、
母譲りの“いい加減”な性格と
「あおいくま」のおかげなのかもしれません。
 
2018.07.13

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