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引き潮の時は WBA世界ミドル級スーパー王者に君臨する村田諒太さん、 プルデンシャル生命保険で前人未踏の業績を上げた金沢景敏さん (金沢) 5月のタイトルマッチ延期は残念でしたね。 ただ、その時にもらったメールは感動しました。 (村田) 何でしたっけ? (金沢) 引き潮の話です。 (村田) ああ、あれは金沢さんが引き合わせてくれた ライフセーバーの飯沼誠司さんが おっしゃっていた話を使わせてもらったんです。 引き潮の時に、波に抗って 一所懸命陸に行こうとする人は溺れてしまう。 引き潮の時は流れに身を任せて横によけるんだと。 いま世の中はものすごく引き潮じゃないですか。 僕もコロナ禍で昨年からタイトルマッチが 五回も延期になりました。 その中でがむしゃらに頑張るっていうのも 一つかもしれないけど、 自然の法則に学ぶことが 我われの歩むべき道ではないかと思っています。 だから、 「引き潮の波に抗わずに、流れに身を任せながら、 呼吸はちゃんとして、いざという時に 陸に向かって泳げるように準備します」 というようなことを書いたんです。 (金沢) それを延期になった直後に 言えることが素晴らしいですよ。 試合の日に向けて体を鍛えて減量して、 メンタルもつくって、相当な準備を重ねて…… 5回もその場に立てなかったわけですから。 (村田) 言うのは簡単なんです(笑)。 そう自分に言い聞かせておかないと 心が折れそうになるところがありますね。 最近思うのは、人間には誰しも弱いところがあって、 その弱い自分を認めるのも 大事だなということです。 金沢さんみたいに年間売り上げ ナンバーワンを何度も達成されている人とか、 僕みたいに金メダルや世界チャンピオンを掴む人って、 鋼のような強いメンタルを持っていて、 何があっても動じないと 思われているかもしれないですけど、 そうじゃなくて、むしろものすごく弱い。 弱くて踏ん張れないから流される。 そこで抗って溺れてしまわず、 流れに身を任せられるからこそ辿り着けるというか、 流れが去るのを待って力を発揮できる。 そういう感覚があります。 弱さが強さであって、 弱さを認めたほうが本当は強いんです。 (金沢) 全くその通りだと思います。 |
2021.10.04 |
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