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苦労に感謝して人事を尽くす 経営者の勉強会・盛和塾に創生期から関わっていた マッサージチェアで知られるファミリーイナダの 会長兼社長 稲田二千武(にちむ)さんのお話。 (小池) 稲田先輩がこれまでの経営のご苦労の中で、 稲盛塾長の教えをどのように生かしてこられたのか というお話もぜひお聞かせください。 (稲田) 塾長から教えられた哲学をひと言に集約すると 「人事を尽くして天命を待つ」。 これ以外にはないと思っています。 ここでいう「人事を尽くす」とはただの努力ではないんですね。 前提となるのは「動機善なりや、私心なかりしか」、 つまり自分自身の生き方が美しいかどうか、 利他の思いで生きているかどうかですよ。 そうやって人事を尽くしていさえすれば、 あとは自然によくなるから、無駄に悩むことをしなさんな、 という意味に私は捉えているんです。 実際、経営者はそのように開き直らなくては 前に進むことができません。 今般のコロナ禍でもそうですが、 経営をやっていると全く予想もしない事態に直面します。 そういう時でも、その苦労に感謝して 人事を尽くすところに道が必ず見えてくる。 私自身、それを強く信じているからこそ、 あまり悩むこともなく安心して経営ができると思っています。 (小池) 稲田さんが事業の多面展開をやめて マッサージチェアに事業を特化されたのも、 そういう利他の教えが背景にあってのことでしたね。 (稲田) ええ。私が43歳で入塾した時、 私共の事業におけるマッサージチェアの割合は2、3割で、 この他にプロポーションアカデミー、エステ、 ウエイトトレーニングジムなど手広くやっていました。 合わせて100億円ほどの売り上げがありました。 ところが、稲盛哲学に触れて 「おまえは何のために生まれて、人のため世の中のために どのような働きをしようとしているのか」と自問自答した時、 このまま事業を拡大していくよりは 人間として何を残せるかが重要だという思いが込み上げてきました。 マッサージチェアの下請けから歩んできた半生を振り返りながら、 「このマッサージチェアこそが日本が生んだ唯一の文化的な健康製品だ。 それを広げるのは自分にしかできない」と。 それで他の事業は譲渡し、マッサージチェアに特化する決断をしました。 それで正解だったと思っています。 |
2021.03.09 |
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