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いかに厚みのある生き方をしてきたか 昭和を代表する伝説の棋士、藤沢秀行氏。 (藤沢) 碁の技術を磨くだけでは強くはなれない。 いかに厚みのある生き方をしてきたかが問題になる。 経営も同じでしょう。経営が悪化した。 だが、その様相は盤上の布石のように無限でも、 そこでどのような手を打ち、克服できるかの根本は、 一つしかないと思うのですね。 リーダーがどれだけ厚みのある生き方をしてきたかです。 私の場合、これまでの73年間を振り返ってあれこれ言うと、 所詮は言い訳になってしまいそうです。 確かに10代は文字通り刻苦勉励しました。 しかし、20代では酒と競輪を覚え、 修羅場ばを味わうことになりました。 そして、30代で名人のタイトルを取り、 50代で棋聖位、60代で王座を手中にしました。 その間にがんとの闘病も経験しました。 それが私の厚みになっているかどうかは分かりません。 ただ、その修羅場で一所懸命にあがき、 自分という人間の強さ弱さを学びました。 そしていま、自分の来し方を振り返ってみると、 すべては夢幻のようです。残っているのは、 碁も人生も分からないという事実です。 でも、人生は分からないから面白いのですね。 だからいまも、私は若い人と一緒に勉強しているのです。 碁は確かに勝負を競うものです。 だが、勝負を第一義に置いたら、 逆につまらなくなってしまうのではないでしょうか。 碁にはその人の個性、考え方、人生経験が表れますが、 碁は感性の発露 、まさに芸に他なりません。 だからこそ、碁は命を込めるに値するのですね。 勝負は結果にしかすぎません。 |
2021.02.24 |
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