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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.494a

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一語履歴 vol.500
仕事の流儀 500a人としての根を養う
一語履歴 vol.499
自分と一つに 499a感動する似顔絵 499bだから、あんたが一番可愛い
一語履歴 vol.498
泥棒と悪口をいうのとどちらが悪いか 498a努力はきっと将来の選択肢を
一語履歴 vol.497
好きこそ物の 497a一流の人は普通の人 497b生き方の隠れた呼吸
一語履歴 vol.496
布団に入る前に 496a見て覚える 496b吉田松陰
一語履歴 vol.495
最大の試練に 495a真実の日本精神を 495b北斎の絵に向き合う姿勢
一語履歴 vol.494
技は常に磨かなくては 494aくれない族 494bこういう時こそ大きな視点
一語履歴 vol.493
常に自分で「習って高める」 493a中庸の精神で表した「令和」
一語履歴 vol.492
旅人の話 492a自分の考えで工夫しながらやっていい 492b『君が代』
一語履歴 vol.491
経験値も大切ですが 491a上手は下手の手本、下手は上手の手本なり
くれない族

作家の曽野綾子さんがよく使われる言葉の一つに
「くれない族」があります。
曽野さんは、若者からお年寄りまで日本中に、
数多くの「くれない族」がいることをとても憂慮されています。

(鈴木) 
曽野さんは、特にいまの若者たちを見ながら
「与えることを知らない」とおっしゃいました。
自分にできる小さなことであっても、
与える習慣をつけることが人生を
心豊かに生きる一つのヒントかもしれませんね。

(曽野)
ええ。小さなことでもいいんでしょうね。
私は以前から「くれない族」という言葉を使っていますが、
それは若者に限った話ではありません。
お年寄りにもそういう人はたくさんいます。

友達が「してくれない」、配偶者が「してくれない」、
政府が「してくれない」、ケースワーカーが「してくれない」、
娘や息子が「してくれない」。こういう言葉を口にする人は、
青年でも壮年でも精神的老化が進んでいると私は言っているんです。

同じような意味で、人間としての与える義務を果たすことも必要なんですね。
そうでなくて受けてばかりいると、心が満たされないんでしょう。

(鈴木)
人間としての義務を果たす。
(曽野)
インドに行った時、ガンジス川に面した
ヴァナラシで一人の日本人のお嬢さんとお会いしました。
彼女は学校を出て数年間勤めて貯めたお金でインドを旅していました。
安宿に泊まりながら2、3年旅を続けていると聞いて、
私は感心したんですね。
 
それで、そこにいらしたイエズス会の神父様に彼女を紹介して、
後で「神父様はどうお思いになりましたか」と聞いてみたんです。
すると「私には少しも幸せに見えなかった」とおっしゃるんです。

「どうしてでしょう? 独立心もあって、
自分のお金でインドを見に来た感心な人ですよ」と言ったたら、
「いや、あの人は自分のしたいことをしているだけで、
与えるという一人前の人間としての義務を果たしていない」と言われる。

考えてみれば、
インドという地は貧しい人が多くて皆が助け合わなくては生きていけない。
だけど彼女は一人、自分のことだけを考えて行動していた。
そのことをおっしゃっていたんですね。

2020.08.31

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