本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.270

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.270
生きる目的 270a人様の 270bうがい 270cお子様を隣の席に
一語履歴 vol.269
一剣を持して 269a自分は 269b人有我創 269c自分が真っ先に
一語履歴 vol.268
私公混同 268aつくる人の 268b普段自分で 268c「バスの中で」
一語履歴 vol.267
仲良し時間 267aありがとう 267b飽きる 267cおかげさま
一語履歴 vol.266
馴染むのが 266a命は一つ 266b素直に物事を 266c叱るコツ
一語履歴 vol.265
ヒルティの言葉 265a心をひらく 265b生き方 265c仕事の価値
一語履歴 vol.264
集中力を 264a生きる力 264b夢があるから 264c本当の学問
一語履歴 vol.263
笑っている瞬間 263a小さなこと 263b開き直り 263c気が満ち溢れ
一語履歴 vol.262
吾悟り 262a壁に苦しみ 262b生き者は 262c無上意
一語履歴 vol.261
発想から事業化まで 261aどういうふうに 261b再現芸術家 261c閃き
生きる目的
      鈴木 秀子(国際コミュニオン学会名誉会長)

戦時中、南洋の国で
多くのイギリス人兵士が
日本軍の捕虜となりました。

敗戦の色が濃くなると、
日本軍はイギリス兵捕虜を
次々に殺害していきます。

そういう時、
一人の捕虜がポケットから
一枚の写真を取り出して、
さりげなく捕虜収容所の看守に見せました。
幼い子供が写った写真でした。

「我が家は貧しい。
子供たちのためにも、
私はここでいま死ぬわけには
いかないんです……」
 
小声ながらイギリス兵にとって
精いっぱいの訴えだったのでしょうが、
この言葉は看守である
日本兵の心に響きました。
看守にも同じ年頃の子供がいたのです。

敵兵の笑顔に、
同じ父親としての素顔を見た看守は、
そっと扉を開けてその兵士を
イギリス艦隊がいるほうに逃すのです。
お互いに命懸けの冒険でした。
 
程なくして上陸したイギリス軍によって
多くの日本兵が殺される中、
看守の男性は英語ができたために
通訳として生き延び、
無事日本に帰国しました。

国を裏切ったという自責の念から
男性を救ったのは、
死をも覚悟で我が子の写真を見せてくれた
イギリス兵の屈託のない笑顔でした。

母国イギリスで
幸せに生きる家族の姿を思い浮かべる時、
男性の心は満たされたと言います。
そして、時を経て
二人は涙の再会を果たすのです。
 
2017.10.09

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日