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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.266

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一語履歴 vol.270
生きる目的 270a人様の 270bうがい 270cお子様を隣の席に
一語履歴 vol.269
一剣を持して 269a自分は 269b人有我創 269c自分が真っ先に
一語履歴 vol.268
私公混同 268aつくる人の 268b普段自分で 268c「バスの中で」
一語履歴 vol.267
仲良し時間 267aありがとう 267b飽きる 267cおかげさま
一語履歴 vol.266
馴染むのが 266a命は一つ 266b素直に物事を 266c叱るコツ
一語履歴 vol.265
ヒルティの言葉 265a心をひらく 265b生き方 265c仕事の価値
一語履歴 vol.264
集中力を 264a生きる力 264b夢があるから 264c本当の学問
一語履歴 vol.263
笑っている瞬間 263a小さなこと 263b開き直り 263c気が満ち溢れ
一語履歴 vol.262
吾悟り 262a壁に苦しみ 262b生き者は 262c無上意
一語履歴 vol.261
発想から事業化まで 261aどういうふうに 261b再現芸術家 261c閃き
馴染むのが一番の修行
           村上 太胤(法相宗大本山薬師寺管主)
           小川 三夫(鵤工舎舎主)

奈良・薬師寺といえば誰もが知る日本を代表する古刹です。
管主の村上太胤さんは9歳で薬師寺に入り、
60年間修行一筋に歩んでこられました。

【小川】 
村上管主が薬師寺に入られたのは
60年前ということですが、
まだ小学生ですね。

【村上】 
9歳でございました。

【小川】 
ああ、そんなに幼い頃に。

【村上】 
父が岐阜にある別院の
研修道場をやっておりましてね。
やはり橋本凝胤師の弟子だったんです。

私は時々岐阜に来る師匠から

「うちに来んか。
 おいしい饅頭もあるぞ」

と言われておりまして(笑)、
父も

「師匠が元気なうちに
 修行に出したほうがいい」

と考えていたようですね。

9歳ですから深く考えることは
ありませんでしたが、
それでも「一晩考えさせてほしい」
と言ったそうですよ(笑)。
 
師匠は60歳の男盛りで、
それはそれは厳しい
ことで有名な方でした。

ご自身も1,300年前の
伝統的な僧侶の
生活形態をそのまま守り、
肉や魚は食べない、
酒も飲まない、
奥さんも持たない。

弟子を育てること、
薬師寺を復興させることが
一番の願いという厳格な人でした。
 
寺には高田好胤師以下、
兄弟子たちが何人もおりました。

私は小学生ですから、
兄弟子たちに言わせれば
私への教育は比較的
甘かったそうですが、
もともと皆から
鬼みたいに思われている人ですから、
少しくらい甘くても
鬼であることには変わりありません(笑)。

何も知らない子供が問答無用に、
いきなりそんなお寺の生活を
強いられるのですから、
それはもう大変でした。

寺の生活に馴染むのが一番の修行でした。
 
2017.09.04

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