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マニュアルではない真心込めた接客 櫻田 厚(モスフードサービス) 創業者は 「昔は向こう三軒両隣と言って、 日頃からお世話になっている ご近所に感謝の気持ちを込めて、 皆で毎朝掃除をしていたもんだ。 いまはそういう美しい習慣は廃れてきたけれども、 うちの店では毎日必ず掃除をしよう。 それでご近所の皆さんに 喜んでいただけるだろうし、 何より掃除をする自分の心が綺麗になる」 と教えてくれ、実際に朝の掃除を欠かしませんでした。 でも20代の私には、なぜ掃除をすることで 心が綺麗になるのかよく分かりませんでした。 ところが、毎朝お店周りを掃除しながら、 道行く人たちに「おはようございます」 と挨拶をしていると、 本当に「おはよう。あんた若いのに頑張っているわね」 などと声を掛けてくださる方が増えていき、 こちらの気持ちも清々しくなっていくんですよ。 また、道行く人とコミュニケーションが 取れるようになると、 「朝、掃除をしていた人でしょう?」と、 ご来店くださる方も増えていきました。 それから、いまも忘れることができないのは、 吉野さん(当時専務)と2人で仕事をしていた時のことです。 私がフライヤーでポテトを揚げている最中に お客様がお帰りになったので、お客様に背を向けた状態で 「ありがとうございました!」と言ったんですね。 すると吉野さんに、「厚さん、いまのは違うよ。 フライヤーを数秒くらい見なくてもポテトは焦げないでしょう。 なぜ数秒でもお客様のほうに向き直って 『ありがとうございました』が言えないのか。 本当に感謝の心がないから口先だけのありがとうになる。 それができないようではプロではない。 あなたにこの仕事は向いてないかもしれない」と叱られたんです。 さらに吉野さんは、 「僕がありがとうございましたとお客様に伝えると、 振り向いてくれるだろう? それは僕の波動が伝わっているからなんだ。 厚さんは波動が弱いから お客様は振り返ってくれないんだ」と。 それからは、お客様に振り返っていただけるよう 真心を込めた、波動が伝わる接客を 心掛けるようになりました。 そうした姿勢で仕事に取り組んでいくことによって、 結果的に広告宣伝に力を入れなくても 常連さんや地域の方々がモスを 応援してくださるようになったんです。 この毎朝の掃除活動、地域に密着した店舗運営、 マニュアルではない真心込めた接客のあり方は、 後に経営理念「人間貢献・社会貢献」 (お客さまや地域社会と深く結びつき、 真心を込めたサービスを提供することを通じて社会に貢献しよう) や「創業の心」(感謝される仕事をしよう)、 経営ビジョン「食を通じて人を幸せにすること」 の確立に繋がり、いまもモス文化としてしっかり根づいています。 |
2024.11.10 |
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