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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.385

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自分の息子が発表する姿を見て 389a一日は一生の縮図
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心・技・体 388a自分との約束だけは守る
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『渡部昇一の少年日本史』 卑弥呼
一語履歴 vol.386
運が人を選ぶ
一語履歴 vol.385
天の一角からチャンスが下りてくる
一語履歴 vol.384
読書尚友(どくしょしょうゆう)
一語履歴 vol.383
教えるよりも感じさせる
一語履歴 vol.382
一大事とは今日唯今のことなり
一語履歴 vol.381
知らないうちに
天の一角からチャンスが下りてくる

現代の知の巨人と呼ばれた渡部昇一先生。

人生の恩師との出逢いも忘れられない。
高校時代に英語の授業を担当していただいた佐藤順太先生である。

佐藤先生は知識を愛する人という表現がぴったりな方で、
私は知らず知らずのうちに知識欲を掻き立てられ、
身を乗り出して佐藤先生の授業を聴いていた。

卒業の際、遊びに来いとお誘いいただき、
数名の同級生とご自宅に伺ったことがある。
私はそこで生まれて初めて本物の書斎を見た。

天井まで書棚があり、数々の和綴じの本や『小泉八雲全集』の初版、
イギリスの百科事典二十四巻などが収蔵されている。
とても山形県の田舎の一教師の書斎とは思えなかった。
佐藤先生は着物姿でゆったり書斎に腰を掛けながら、
いろんな話をしてくださった。

その時、私はこういう老人になりたいと強く思った。
一生の目的が定まった瞬間だったと言っても過言ではない。
まさしく佐藤先生に痺れたのである。

ただ不思議なことに、他の同級生は誰一人痺れなかった。
それどころか、後年同窓会で集まると、
「そういえばそんな先生もいたな」と言う人が大半だった。

もちろん彼らはそれぞれ他の先生の影響を受けたのだろう。
だが、同じ先生に学びながら、
全く影響を受けない者もいれば、
私のように揺るぎない影響を受けた者もいる。
受け手の求める心や感性の如何によって、
そこから学び取れる質と量は天と地ほどの差になる、
と言えるのではなかろうか。

私はあの日以来、今日に至るまでの約70年間、
佐藤先生のお姿や書斎のイメージが頭から離れたことはなく、
いまも痺れっぱなしである。

70代になって新たに家を建て、
そこに10万冊ほどの本を収めた書庫をつくり、
夢を叶えることができた。

ゆえに、若いうちに何になりたいかという強い意志を持つこと。
その願望を思い描き、頭の中で鮮明に映像化し、
信念にまで高めることが重要であると思う。
脊髄の奥で沸々と願望を燃やしていると、
天の一角からチャンスが下りてくるものである。

2019.08.16

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