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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.280a

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一語履歴 vol.280
飴と鞭の如き 280a教わる 280b眺望は人を養う
一語履歴 vol.279
見たこともない 279a絶対に 279b二宮尊徳 279c妄語せざる
一語履歴 vol.278
日本人は 278a心の中で葛藤 278b後ろ姿は 278cおなかが空いています
一語履歴 vol.277
坂村真民 277a断られても 277b素直な心 277cとらわれない
一語履歴 vol.276
知っている人 276a幅広い読書 276b対象の人の 276c人生はあなたに
一語履歴 vol.275
海は 275aにじり口 275b日本の詩歌 275c本心から湧き出る満足感
一語履歴 vol.274
仕事とは尊い遊び 274a人のご縁を 274bお尻のスイッチ 274c宝石を捨て
一語履歴 vol.273
永世中立 273a勉強って 273b中村天風先生 273c古代の心
一語履歴 vol.272
おまえ 272aどんなに苦しくても 272b世界一にも 272cみてござる
一語履歴 vol.271
おまえに任せて 271a幸福は 271b現代人が忘れた 271c森信三
教わる
      室瀬 和美(漆芸家/人間国宝)
   
漆芸家で人間国宝の室瀬和美さん。
漆の道を歩んでいく上で最も刺激的な学びを得たのは、
蒔絵の人間国宝・松田権六さんだったと言います。

──いまでも印象に残っている松田先生の教えはありますか。

教えは本当にいっぱいありましたけど、特に私が後進に伝えているのは、
ものをつくる作家として生きていくために必要な「三つの学び方」のお話です。

松田先生がおっしゃるには、学び方には三つの段階があって、
まず第一段階は「人から教わる」ことだと。

学校の先生や先輩、職人であれば師匠から直接教わる。

そして第二段階は、「ものから教わる」。

だいたいの人が、「先生から学んで、勉強になりました」で
終わってしまうけれども、実はその教えてくれた先生も
一世代前の人に教わったことを伝えてくれているわけだから、

せいぜい、三代前くらいの技術しか教われない。

ただ、例えば漆工芸では、千年前につくられた作品がいまなお腐らずに残っている。

その千年前の技術や、途中で途絶えてしまった仕事を教えてくれるのは、
人ではなく、作品そのものがいろいろな情報を出してくれるんだよと。

──千年前の作品が教えてくれる。

ただ、「ものから教わる」といっても、
ものが喋ってくれるわけではないですから、
学生の私には全然ピンときませんでした。

そして、最後の第三段階の学び方は、「自然から学ぶ」。

人やものから学ぶことは あくまで先人や既に形あるものから教わることであって、
自ら作品を創り出していくことには繋がらないと。

要するに松田先生は、木々や風や日光など、
四季折々に変化する自然から生まれるエネルギーをキャッチし、
それを自分の表現にどう生かしていくかが、創作者として最も大事だと言うんですね。

そして、平安、鎌倉、江戸時代の人も、
それぞれ皆その時代に感じたものを表現しているのであって、
彼らの真似をしてもしょうがない。

君はいま生きている時代に感じたものを表現するんだと。
 
2017.12.13

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