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今がその時、その時が今      (外尾悦郎)
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孤独  きつい時 人生 その身 会社の興亡

今がその時、その時が今
              外尾悦郎

不世出の建築家アントニオ・ガウディが設計した「サグラダ・ファミリア教会」。
着工から130年以上の歳月を経たいまも未完のまま工事が続く、
その工事に日本人として参加してきたのが彫刻家・外尾悦郎さん。

スペインに移住してから今年で34年目(2012年当時)
私自身の気持ちとしては昔から何も変わっていませんが、
ただはっきり言えるのは、
34年もあそこで仕事ができるとは一度も思わなかったということ。
いつもいつも「これが最後の仕事だ」と思って取り組んできました。

私は長らくサグラダ・ファミリアの職員ではなく、
一回一回、契約で仕事をする請負の彫刻家でした。
教会を納得させる作品ができなければ、契約を切られる可能性がある。
命懸けという言葉は悲壮感があって、あまり好きではありませんが、
でも私自身としては常に命懸け。

というのも命懸けでなければ面白い仕事はできないからです。

ただ本来は生きているということ自体、命懸けだと思うんです。
戦争の真っただ中で明日の命も知れない人が、いま自分は生きていると感じる。
病で余命を宣告された人が、今日この瞬間に最も生きていると感じる。

つまり、死に近い人ほど生きていることを強く感じるわけで、
要は死んでもこの仕事をやり遂げる覚悟があるかどうかだと思うんです。

この34年間、思い返せばいろいろなことがありましたが、
私がいつも自分自身に言い聞かせてきた言葉がありましてね。

「今がその時、その時が今」

というんですが、本当にやりたいと思っていることがいつか来るだろう、
その瞬間に大事な時が来るだろうと思っていても、
今を真剣に目の前のことをやらない人には決して訪れない。

憧れているその瞬間こそ、実は今であり、
だからこそ常に真剣に、命懸けで生きなければいけないと思うんです。

2024.12.14

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