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運を引き寄せる準備の積み重ね 藤波朱理(レスリング金メダリスト)・藤波俊一(父) 2024年盛夏、遠くパリの都で一組の日本人親子が世界を刮目させました。 レスリング女子の藤波朱理選手が初出場にして破竹の勢いで金メダルを獲得。 中学時代から途切れない公式戦連勝記録を137に伸ばしました。 そのコーチであり父は、2021年に教職を辞して地元三重から上京、 娘の夢に人生を懸けてきたと喜びを分かち合いました。 【俊一】 私は初戦が気になっていたんです。この大会の前、朱理は怪我で 世界大会を二つ欠場していて、ブランクがありました。 減量もしますので、初戦でどんな闘いをするかで 仕上がりが分かるわけです。 相手は二〇二二年の世界選手権のチャンピオンでした。 ここを六対〇で勝ってくれたので「調子いいな。大丈夫だ」と。 次も大差で勝って、その時点で金はいけるな、 と内心は確証を得ていました。 【朱理】 「オリンピックには魔物がいる」 とよく言われますが、自分自身の試合では、特に感じませんでした。 でも過去の先輩たちの闘いを見た時、 実力通りにいかない世界なのかな、とは思いました。 実際、観客席をはじめ、大会の盛り上がりは これまでの経験の中で一番でした。 実力だけでは勝てない、運も非常に大事になるのが オリンピックだと思います。 それでも勝てるよう、運を引き寄せるくらいの 準備を積み重ねたつもりです。 【俊一】 これまでアジア大会や世界選手権を闘ってきて、 「魔物」がいるとは感じたことはありません。 そもそも、勝負は何が起こるか分からんものです。 朱理は普段から油断がないので、私は余計な心配はしませんでした。 【朱理】 オリンピックが終わって一か月くらい、レスリングをしない時期があったんです。 好きな時間に好きなものを食べられる、きつい追い込みもない。 大会前はそれが楽しみでした(笑)。 でも、実際そうしてみると、何か違うんですよね。 あぁ、これは“幸せ”じゃないなって思いました。私は、きつくても目標があって、 それに向かって努力することが楽しいし、幸せなんだと思います。 休んだ一か月でそれに気がつけたことはすごくよかったです。 |
2024.12.07 |
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