過去の一語履歴を見ることが出来ます。
迷っている時こそチャンス 柳井正 日本にはいま閉塞感があって、皆さんは何かチャンスがないように 誤解されているようですけど、みんなが困っていて 、どっちの方向にいこうかと迷っているときにこそチャンスが本当はあるんです。 日本はいままでのやり方では駄目だと思い始めていますが、 そんなときこそ新しいやり方はこれですよ、 自分たちはこういう新しい企業ですよ、とアピールすれば、 そこに活路が拓けるんじゃないかと思うんです。 だから、僕としてはそういうことを人よりも先にやりたい。 事業というものは、ある意味では早いもの勝ちですからね。 ほとんどの人が同じようなことを考えているんですけど、 100人いたら99人は本気で実行していないんです。 100人のうちの一人になろうと思わない限り、 事業というものはうまくいかないと思うんです。 リスクというものは逃げれば逃げるほど向こうからやって来るんです。 リスクを本当にコントロールしようと思ったら、 リスクはこれだとはっきりわかって、それをコントロールするために どういうことをやったらいいのかということを、 自分のこととして考えない限りコントロールできない。 そのリスクを人に押しつけていたら、 人はそのリスクを自分のことではないのでコントロールしない。 当たり前のことですよね。 リスクを他人に転嫁するな いまはそうでもないですけど、上場するまではずっと 自己資本比率が10何%あるかないかという状況だったので 1シーズン棒に振ると、もうつぶれてしまうんです。 そういう企業だったので、リスクがコントロールできない限り、 生き残っていけなかったんです。 自分のリスクだと思ってそれを コントロールしようと思わない限りコントロールできない。 しかし、一般の小売業の人は自分のリスクを他の人に転嫁することによって リスクを免除してもらおうと思っているんです。 それをやると当然なんですけど、他人に転嫁した分のリスク料が 商品に加算されるので原価が高くなってしまう。 だから、小売業は儲からないんです。 一般の小売業の人にとって、商品は全部メーカーのものなんですね。 自分には責任がない、と。返品もするし、メーカーの商品と思っているから、 自分で工夫して儲けようとも思わない。 悪い商品を作ったら、それはメーカーの責任だとリスクを転嫁してしまう。 それでは商品を右から左に流すだけで低いマージンしかとれない。 だから、儲からないんです。 しかし、自分で買って売っている以上は、それは自分の商品なんですね。 自分の商品だと思ったら、そこにいろいろな工夫が生まれてくるんです。 小売業のマージンというのは低い。0.1%節約するのにものすごく努力が要るんです。 でも、僕は商品の本当の原価率というものはもっと低いと思うんですね。 ほとんどが製造費とか物流費とか販売費にとられて、 それをSPAで合理化していったら、高い利益は可能になんじゃないかと思うんです。 それ以上に儲けて、しかも成長する秘訣はないんじゃないかと思うんです。 |
2019.09.16 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日