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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.570

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一語履歴 vol.570
... 提案書もいらない 570a自分の人生を素直に歌に... 570b...努力即幸福
一語履歴 vol.569
うちの変わらないよさってなんだろう 569a五観の偈(げ)
一語履歴 vol.568
プラスのスパイラル 568a基本的にプロというのは
一語履歴 vol.567
後進を見ていても... 567a思想が二流の人間は 567b苦手なものも少ない
一語履歴 vol.566
社長の品質 566aなぜこの演劇をするのか 566b大局を見よ
一語履歴 vol.565
笑いには「医力」がある笑い 565a命を賭すに値する仕事
一語履歴 vol.564
これからも自宅で暮らしていける 564a稲盛和夫の名言
一語履歴 vol.563
我慢を強いられた監督さんこそ... 563a仏教の世界ばかりにいては...
一語履歴 vol.562
汝の足下を掘れ そこに泉湧く 562a10年続けると変わっていく
一語履歴 vol.561
ぼうやいくつだ、どのくらいできるんだい?


東京帝国大学の林学博士として長きにわたり教鞭をとる傍ら、
日比谷公園のほか数百の公園を設計し
「公園の父」と呼ばれた本多静六(ほんだ・せいろく)。

私たちが祖父静六から引き継いだ訓え、あるいは家風と言えば、
我が家には「人生即努力、努力即幸福」の書が掛けられていました。
祖父はこれをいつも口癖のように言っていましたし、
人に頼まれて何か書く場合にもこの言葉を書きました。

また、これは祖父が実践していたことで、
私が引き継いでいるわけではありませんが、
祖父は食後の休息、唾眠を心がけていました。
勤めから帰ってきて夕飯を食べるとすぐに寝ます。
それで夜中に起き出して朝方まで書き物の仕事をしていました。
昼もそうで、昼食の後に家にいれば昼寝を1、2時間して、
それからまた書き物をしていました。

祖父は85歳で亡くなりましたが、
120歳まで生きるとよく言っていました。
健康には自信を持っていたのです。その祖父の健康法の一つが、
この食後の休息、睡眠にあったのは確かです。

祖父はまた、生涯「倹約」を通した人でしたが、
晩年の多額の寄付や、到来物のおすそ分けの実践などを
考えても決してけちではありませんでした。
祖父の残した人生訓にはまた次の言葉があります。

「感謝は物の乏しきにあり。幸せは心の恭倹にあり」

物が乏しいほど心はむしろ豊かに幸せになるというのです。
現代日本の荒涼とした精神風土に
物質的繁栄が関係していることは否定できないと思います。

「物を求めず、何事にも努力し、心を恭倹に保ちさえすれば、
 誰もが幸せな人生を送ることができる」

祖父・本多静六は私たちにそう語りかけているのです。

2021.06.07
自分の人生を素直に歌に込める

童謡を歌い、子供たちと一緒に心を養いたい―
その思いで30年以上にわって童謡を歌い続けてきた
日本国際童謡館館長の大庭照子さん。

〈大庭〉
以前、ある中学校に行った時のことです。
どんなに注意しても、生徒たちがずっとソワソワして
じっとしていられないのです。
ただ、単なる行儀が悪いというのとは違ったのです。
コンサートが終わった後、

「この地域は厳しい環境で育った子どもたちが多く、
 赤ちゃんの時に抱っこされたり、
 言葉を掛けられたりする経験が少ない子が多いのです。
 その結果が出ているのです」

と先生が教えてくださった時の驚きを覚えています。

私は童謡もまた、幼児期には言葉掛けと同じくらい
大切なものだと思っています。
現在、学校関係のほかに産婦人科で赤ちゃんを対象とした
子守唄コンサートや老人介護施設で認知症の方を相手にコンサートを開催するなど、
聴衆が全世代へと広がり、その思いはますます強くなりました。

中には童謡を子どもの歌、簡単な歌と思っている方もいるかもしれません。
しかし、私はクラシックからシャンソン、
演歌などジャンルにとらわれず歌っていますが、
一番難しいのは童謡だと感じます。

誰にでも分かるやさしい歌詞とシンプルなメロディーで感動を伝えるには、
テクニックだけではダメなのです。一フレーズ、いや一言一言を疎かにせず、
心を込めなければ歌い切れないのです。
童謡をしっかりと歌えるようになったら、
どんなジャンルでも歌えるようになる。それが私の持論です。

しかし、かく言う私も童謡を歌い始めたばかりの頃は、
「子どもの目線で、明るく、かわいく」と勘違いをして歌っていました。
しかし、子どもの真似をするのなら、子どもが歌ったほうがいいのです。
人生の山坂を乗り越え、辿り着いたいまの自分の人生を
素直に歌に込めるからこそ、相手の心に響く。
それは聴衆が大人でも子どもでも同じこと。
そういう意味で、私は童謡は「人生の歌」だと思います。

2021.06.05
駆け込みでもいい 提案書もいらない

陸上自衛隊、海上自衛隊に
それぞれ特殊部隊を創設した荒谷卓さんと伊藤祐靖さん。

(伊藤) 
荒谷さんは特殊作戦群の人材を育てていく上で、
特にどんなことを意識していましたか。

(荒谷) 
実際に訓練などが始まり、
私が
「これまでの陸上自衛隊にない、
 特殊部隊になるための訓練をしよう」と呼びかけると、
一般部隊では実力を発揮する場がなかった彼らが、
「これはこうしましょう」「ここはこうしたらどうでしょう」と、
どんどん自分の意見を持ってくるんです。

だから、通常、平隊員の提案は指揮系統に従って
順々に上がってくる仕組みになっているところを、
特殊作戦群では全部廃止しました。
駆け込みでもいい、提案書もいらない、
とにかくやりたいことがあれば直接俺(特殊作戦群長)に言ってこいと。

そして、階級にとらわれず提案者はその企画のリーダーとなり、
上級者がそれに協力する雰囲気をつくっていきました。

(伊藤) 
階級、役職は関係ないと。
縦社会の自衛隊組織ではなかなかできることではありませんね。

(荒谷) 
でも、そうすると本当に驚くほど皆が生き生きし始めて、
伊藤さんと同じように、私が黙っていても自分たちで
訓練内容や作戦を考えるなど、理想とする部隊が
オートマチックにでき上がっていったんですよ。

これが「下の階級のくせに生意気言うな」みたいな組織風土だと、
皆沈黙して何も提案してこなくなったと思います。

2021.06.04

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