本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.099b

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.100
まことの花... 100aいくつに... 100b悔しさ... 100cごめんなさいね...
一語履歴 vol.099
一流に... 099a幸せになる... 099b不満は... 099c不可能を...
一語履歴 vol.098
たった... 098a伸びる... 098b天の声... 098c人生の花... 098d一生修行...
一語履歴 vol.097
22年間... 097a信頼... 097bゾウ... 097c人生の花...
一語履歴 vol.096
求められること... 096a迷った時... 096b脊髄に... 096c試されている...
一語履歴 vol.095
日本一... 095aアイデアの... 095b偲ぶ... 095cよそが...
一語履歴 vol.094
学びこそ... 094a世界一... 094bおせっかい... 094c僕が看取った...
一語履歴 vol.093
意味がある... 093a掃除は... 093b焦点を... 093c13年...
一語履歴 vol.092
カナヅチ... 092a小が... 092bある幼稚園... 092c水深... 092d平凡な...
一語履歴 vol.091
やめたら... 091a本当の心... 091b土壇場... 091cおいしい酒...
相手への不満は自分の内にある要素
       鈴木秀子(文学博士)

これは私に相談を寄せられた方の実話です。

ある日、1人の奥さんが
ご主人の節操のない生活態度に嫌気が差し
「離婚したい」と訴えてこられました。

私は、
「ご主人のどこがそんなに嫌なのですか」

と質問しました。
すると、奥さんはご主人に対する不平不満を
この時とばかり口にされました。

あの時、あんな辛いことがあった、
あんな嫌なことを言われたと、

それはまるで長年心に溜まった鬱憤や恨みを
吐き出しているかのようでした。

「あなたがご主人に言いたかったことは
 もっともっとあるのではありませんか。
 この際だから言いたいだけ言ってください」

そのように促すと、奥さんはまたもや
ご自身の感情を次々と吐露されました。

私は、
「もっと言っていいんですよ」

と、とことんまで話をするように
導いていきました。

ところが、面白いことに、
しばらくすると奥さんは
急に口をつぐんでしまったのです。

「どうしたのですか?
 あなたはご主人の悪口を言いたくて
 仕方がなかったのではないですか」

そう言うと、
彼女は答えました。

「夫の悪口を言っているうちに、
 何だかそれは自分自身の悪口のように思えて
 仕方なくなってしまったんです」

相手に見えていた欠点は、
実は自分の中にある要素だと気づいたのです。

そして噛みしめるように
言葉を続けました。

「こんな私を夫は長い間、
 我慢しながら受け入れてくれていたんですね……」

「だったらどうします?」

「きょうは彼が大好きな魚を
 買って帰って料理します」

そう言って笑顔で帰る奥さんを見送ったのですが、
数日後再びやってきた彼女が嬉しい報告をしてくれました。

大好物の魚を調理して食卓に並べた彼女に
ご主人が、

「長い間、本当にありがとう。
 君と一緒になれて本当に幸せだよ」
と話し掛けたというのです。

奥さんにとっては
全く予想もしていない一言でした。

このように人間は自分が変わることで、
不思議にも相手が変わっていくものです。
 
2014.06.25

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日