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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.091a

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一語履歴 vol.100
まことの花... 100aいくつに... 100b悔しさ... 100cごめんなさいね...
一語履歴 vol.099
一流に... 099a幸せになる... 099b不満は... 099c不可能を...
一語履歴 vol.098
たった... 098a伸びる... 098b天の声... 098c人生の花... 098d一生修行...
一語履歴 vol.097
22年間... 097a信頼... 097bゾウ... 097c人生の花...
一語履歴 vol.096
求められること... 096a迷った時... 096b脊髄に... 096c試されている...
一語履歴 vol.095
日本一... 095aアイデアの... 095b偲ぶ... 095cよそが...
一語履歴 vol.094
学びこそ... 094a世界一... 094bおせっかい... 094c僕が看取った...
一語履歴 vol.093
意味がある... 093a掃除は... 093b焦点を... 093c13年...
一語履歴 vol.092
カナヅチ... 092a小が... 092bある幼稚園... 092c水深... 092d平凡な...
一語履歴 vol.091
やめたら... 091a本当の心... 091b土壇場... 091cおいしい酒...
本当の心の幸福を掴むには
        塩沼亮潤(慈眼寺住職)
   
修験道の中で最も過酷な行の一つとされる 「大峯千日回峰行」。

標高364メートルにある蔵王堂を
午前零時半に発ち、延々24キロの険しい山道を登り、
標高1719メートルの大峯山頂に登頂した後、
同じ道を引き返し15時半に帰堂。

そして、自ら掃除洗濯、
翌日の準備をして19時には就寝し、
また23時半に起床して山頂を目指す。

それを5月から9月までの開山期間、
9年の歳月をかけ、1000日繰り返すという荒行です。

途中でやめる場合には、 自ら死を選ばなければならないという厳しい掟があり、
吉野山金峯山寺1300年の歴史で この荒行をクリアしたのは僅かに2人だけ。

その一人、平成11年に30歳で見事満行を果たした 慈眼寺住職の塩沼亮潤

人間とは本当に不思議なもので、
苦しい環境にあっても
心の中は感謝の念に包まれている人がいる一方で、
何一つ不自由のないように見える人が
実は心の中に苦しみを秘めていることもある――。

そこで本日は、苦と楽を超えた本当の心の幸福とは
何だろうということを、皆さんとともに
尋ねていけたらなと思っています。

こうして皆様の前に立たせていただいている私はといえば、
実は7年ほど前まで人前でお話しするのが大変苦手でした。

しかし、一所懸命修行に勤めていると
不思議なご縁に恵まれて、
ある尊敬する方から、

「あなたが体験したことを
 言葉に託して表現しなさい」

と世間に引っ張り上げていただいたんですね。

その出逢いをきっかけに、
いただいたお仕事はすべて天命だと思って
全国を息つく間もなく講演で駆け回るようになりました。

ただ、世間的な注目を浴びるようになると
驕る気持ちも起こってまいります。

だから私は

「一に勤行
 二に掃除
 三に追従(人が喜ぶことをする)
 四に阿呆(素直になる)」

というお師匠からいただいた教えを戒めとして、
「自分はあくまでお坊さんなんだぞ」と
絶えず自分の心を本来の勤めに引き戻してもいたんですね。

この7年間で様々な経験をさせていただいて分かったことは、
日常のすべてが自らの心を成長させる修行となってきたということです。

あれが好き、これは嫌いというような
わがままな心をコントロールして、
嫌なことでも逃げ出さず、
常に前向きにトライしていくことを積み重ねてきた結果、
こうして皆さんの前でお話しするという
尊い仕事をさせていただけているのだと感じています。

それは仏道修行でも同じです。2500年前にお釈迦様はこうおっしゃいました。

厳しい状況に自らを置き、わがままな心を封じ込めれば、
「悟り」という状態に至る可能性がある、と。

私はこの言葉を知った時に大変感動いたしました。

延暦寺の開祖・最澄様も同じようなことをおっしゃっていますね。

「最下鈍の者も十二年を経れば必ず一験を得る」

どんなに愚か者でも、情熱を持ち
一所懸命一つのことに取り組めば、
必ずよき結果が開けてくる――。

だから私は、特に若い人には
苦労は買ってでもしなさいとお伝えしています。

自分を厳しい状況に置いていると、
ある日不思議なご縁に恵まれて、
パッと運命が花開くチャンスが訪れる。

要するに、人生というのは、
そのチャンスをしかるべきタイミングで掴み取るべく、
掛け替えのない日々の出逢いを大切に、
絶えず修行を怠らないことにあるのだと思うのです。
 
2014.04.07

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