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一語履歴WORD vol.407

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壮絶な死闘の末の「ノートライゲーム」
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貞観政要 401a自分たちのチームの問題に気づけるわけがない
退き退きして生きる

地位も名誉も欲せず、ひたすら自分の信じる道を歩み続け、
多く人々の心の糧になる絵画を残した熊谷守一(満97歳没)。

その最晩年の姿を撮り続けた写真家・藤森武さんが学んだ人生の要訣。

(藤森)
ある時、先生に「どうしてそんなに長生きできるのですか」
と質問したことがありました。
すると先生は「なるべく無理をしない、無理をしない、
とやってきたことです。気に入らぬことがあっても、
それに逆らわず、退(の)き退(の)きして生きてきました。
若木だけが生きているんじゃないんです。
時には枯れ木も生きているんです」とおっしゃられました。

「退き退きして生きる」というのは、
一歩下がって謙虚に生きていくことであり、
「枯れ木も生きている」というのは、
どんなに年をとっても下り坂にならずに懸命に
生きていくことが大事だ、ということです。
これが先生の長生きの秘訣、よりよい人生を送る秘訣だったのです。
実際、先生は年を重ねるにつれ、
下るどころかますます元気になっていくようでした。

また、先生は「僕は何も要らない。だけど命だけは欲しい」
といつも言っていましたが、その言葉で、
人間が生きていることがどれだけ素晴らしいかを
教えてくださっていたのだろうと思います。
2019.10.07
日本人の精神基盤となっていた部分が大きく揺らいでいる

世界一のエステティシャン・今野華都子さんは、
全国に30を数える古事記塾を主宰するなど、
精力的に『古事記』を広める活動を続けてこられました。

(今野)

私の手許に1冊の古びた教科書があります。
『尋常小学國史(上巻)』という、
戦前の小学校で使われていた歴史の教科書です。
冒頭には天照大御神のお話が書かれていることから、
当時の子供たちが『古事記』『日本書紀』に
記された神話の世界について、学校で習っていたことが分かります。

それに加えて当時の子供たちは修身の授業を通じて、
いまでいう道徳も習っていたこともあるでしょう。
「自分はどう生きればよいのか」ということに対する判断基準を、
しっかりと確立していたように思います。
自分の生き方に対する迷いのようなものが、
なかったと言えるかもしれません。

ところが、終戦を境に状況は大きく変わりました。
GHQの占領政策によって、そういった教育が禁止されてしまったのです。
以来、修身の授業が姿を消すとともに、
歴史の授業で神話の世界が教えられることもなくなって、
既に73年が経とうとしています。
そしてその間、日本人の精神基盤となっていた部分が、
大きく揺らいでいったのでした。

2011年3月11日に起こった東日本大震災は日本中を不安に陥れましたが、
その中にあって日本人が取った行動は実に見事でした。
危機的状況下でも礼儀と忍耐を忘れない日本人の振る舞いは、
海外から大きな賞賛を受けたのです。

なぜそのような高い精神性を発揮できたのかといえば、
やはり祖先から受け継がれてきたものだと言えるでしょう。

2019.10.07

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