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JR九州を完全民営化へと導いた5つの法則 唐池恒二 日本初の豪華寝台列車「ななつ星㏌九州」を はじめとした鉄道事業の改革と事業の多角化を推進し、 JR九州を完全民営化へと導いた唐池恒二さん。 唐池さんのリーダーとしての転機になったのは、 1993年に営業赤字に陥っていた外食事業部の トップに就任したことだといいます。 私は外食事業に計7年携わった間、勉強のために飲食店だけじゃなくて、 賑わっているブティックにも足を運びました。 その中で、繁盛する店と繁盛しない店には決定的な違いがあると気がついたんですよ。 それは「気」です。 繁盛店には店全体に強烈なオーラが出ています。 隅々まで掃除されていたり、スタッフの表情が自信に満ち溢れていたり。 そういう店は料理やサービスも間違いない。 これが気の正体なのでしょう。 じゃあ、気を呼び込むにはどうすればいいのかと。 私はいつも気の満ち溢れている店には 5つの法則があると唱えてきました。 1つは「夢見る力」です。 その組織なり人なりがいかに夢を見ているかと。 これが最も肝心です。 2つ目は「スピードのあるキビキビとした動き」。 繁盛店のウェイターは料理を運ぶ時の スピードとキレがすごい。 これは料理を出来立ての状態で届けるため。 迅速に動くとたくさんの気が集まります。 3つ目は「明るく元気な声」です。 挨拶や電話の出方にしても、 ボソボソと喋っていては気が高まりません。 明るく元気な声が気を呼び込む原動力になります。 4つ目が「隙を見せない緊張感」。 JR九州が発足間もない頃、九州の各企業にご挨拶の手紙を出しました。 当時は住所録ソフトなどありませんから、 何千通分の宛名を手書きで書かなければならない。 人手が足りず、筆ではなくボールペンで書いたものもありました。 そうすると、何通かは突き返されました。 ボールペンは便利すぎるあまり手抜きです。 つまり、手間隙を感じないものからは 気がどんどん薄れていくということです。 本社にいると直接お客様は見えませんけど、 目の前の仕事の最終地点には必ずお客様がいる。 だから、常にお客様を意識して 仕事をしないとダメだぞと、こう言うんです。 そして接客で一番大事なのは、待っている時の姿勢です。 繁盛している店では、お客様がいない間も絶対に私語はしません。 商品を綺麗に畳み直したり、テーブルを拭いたり、 スタッフが絶えず動いています。 いつ来店されてもいいような表情、態度、準備をしておくこと。 お客様がいない時に隙を見せず、 店内の空気をいかに動かすかが大切なんです。 最後の5つ目は、毎日少しでも 成長しようと努力する「貪欲さ」です。 この気を満ち溢れさせる5つの法則は、 あらゆる仕事に通ずるものだと思います。 |
2025.11.04 |
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