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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.419a

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一語履歴 vol.420
自主性を引き出すオリジナル手帳 420a発明や発見の前にはある時期
一語履歴 vol.419
同じように演奏しないでくれ 419a松下幸之助氏が入社式で語ったこと
一語履歴 vol.418
仏教詩人 坂村真民の詩
一語履歴 vol.417
認知症の母が教えてくれたこと
一語履歴 vol.416
命とは君たちが持っている時間である
一語履歴 vol.415
自分が創造的だと思っていた社員 415a仕事の原点は〝とことん惚れ込む
一語履歴 vol.414
フラットなリーダーシップ 414a真理に近付いていく
一語履歴 vol.413
「迷ったら茨の道をいけ」に「笑顔」を加え
一語履歴 vol.412
愛され受け入れられているという安心感 412aシーズもニーズも日々変化
一語履歴 vol.411
いまの自分の実力を知りその実力に合った目標を設定できる
松下幸之助氏が入社式で語ったこと
              中博(中塾代表)

私は大学で数理経済学や当時最先端の
アメリカの経営学を学んでいましたから、
「世界企業をつくった松下幸之助」という
イメージを描いて松下電器に入社したわけです。

ところが、入社式に出てきた松下幸之助は、
にこにこして次のような話を始めたんですね。


「君らな、僕の顔をよく見ろよ。
 このおっさん、何か面白いな、
 なんか縁があるなと思ったら
 松下電器で頑張ってほしい。

 しかし何かぱっとせんな、
 こんな会社は嫌やなと思ったら
 明日から来なくていい。

 ……君らは偉くなりたいやろう。
 この中で誰よりも松下電器が好きになったら、
 偉くなるよ」

私はてっきり経営戦略の話が聞けると
思っていましたから、
その時は松下幸之助の言葉が
そこまで心に入ってきませんでした。

ただ同時に、会社を本当に好きになれば
年齢に関係なく活躍できるというのは
面白いなという気もしたんです。

なので、希望と落胆の両方を感じながらの入社でしたね。

それで入社をしたら、私らの時は
販売実習と共にまず製造実習に行かされたわけです。

当時は六十事業部くらいあったと思いますが、
皆が行きたがったのはテレビ事業部や
ラジオ事業部といったかっこいいところですよ。

順番に名前が呼ばれていきまして、
私は最後のほうだったのですが、
乾電池事業部で実習することが決まった。
それが分かった瞬間、
皆が「可哀そう」と言うわけや(笑)。

というのは、当時の電池工場では
炭素を使いますから、実習すると
一日で真っ黒になるんです。

全工場の中で一番大きなお風呂があったのが
乾電池事業部だった。

しかも、乾電池事業部で実習することになった
六人のうち、なぜか私だけ工場を抜けた先にある
小さな掘っ立て小屋に連れていかれましてね、
「君の実習所はここだよ」と。

えっ、と思った(笑)。

そこは、アメリカのマロリー社と提携した
アルカリ電池の実験工場だったんです。

掘っ立て小屋の中は、
それこそチャップリンの映画の世界でね、
ラインで流れてくる電池の管にスポイトで
ひたすらアルカリ液を入れていく。

毎日八時間ずっとその繰り返しです。

作業が追いつかなくなると、
足でボタンをばっと押してラインを止めるのですが、
そしたら中卒や高卒の女性社員が
さっとやって来て手伝ってくれる。

自分より年齢が下の彼女たちが、
もう私より作業も早いし上手なわけですよ。

その中で、私も大学で数理経済学や
経営学をやっていたなんて全部忘れて、
人生哲学が百八十度変わりました。

こういう人たちが一所懸命働いて
日本の産業を支えているんだと。

それに彼女たちは働かされているという
雰囲気は全くなくて、むしろ嬉々として
工場の改善点を提案してくるんです。

そして、彼女たちと次第に仲良くなって、
仕事帰りに皆で食事などに行くようになるとね、

「ああ、これが入社式の時に松下幸之助が
 言っていた縁なんや」と思ったんです。

そう思うと、自分も彼女たちのために
戦ってやろうという気持ちが起こって、
現場の改善点や電池の販売方法も含め、
事業部長に提案書をだーっと書き始めた。

※その提案書が事業部長の目に留まり、
 中さんは松下電器でさらに活躍を
 していくことになります。
2019.11.05

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