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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.367

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結果は 無駄に あの色艶 輝かしいもの 361aしっかりしろしんみん
あなたは自分の仕事に命を懸けなさい

「ドヤ街に来られた森信三先生にぶつけた恋愛の相談——29歳男性へ」。

あるきっかけから、不世出の教育者である
森信三先生と出逢った加藤彰彦さん。
加藤さんは森先生に何度もお会いする中で、
ある日、恋愛の悩みを打ち明けます。

(加藤)
小学校もろくに通えなかった人もたくさんいて、
勉強がしたいという彼らの要望に応え、
私は無認可の夜間学校を作って教壇に立ちました。

本当に昼も夜もない忙しさでした。
森先生はいつも私を気にかけてくださり、
「あなたの仕事を見てみたい」とおっしゃっていました。

ある日、関東での会合の帰りに足を伸ばしてくださって、
本当にドヤ街に会いに来られたのです。
ひとしきり相談所での仕事ぶりをご覧いただいた後は、
三畳一間の私の部屋にお泊まりになりました。
教育のこと、仕事のこと、このドヤ街の事情、
森先生は一晩中私の話に耳を傾けてくださいました。

そして、もう明け方が近づいた頃でした。
最後に私は当時一番悩んでいたことを打ち明けました。
それは恋愛のことでした。

ドヤ街での仕事ははっきり言ってきついものがあり、
自分は家庭など持てないと思っていました。
生涯独りで生きていくつもりでしたが、
熱心に言ってくださる方が現れ、悩んでいたのです。

話し終えると、先生は声高らかに笑って、
「これはご縁があるかどうかですね」と言いました。

「あなたは自分の仕事に命を懸けなさい。
そうすれば必ず一緒に行く人は現れます。
相手のことを考え、振り回される人生なら、
あなたはきっと途中で燃え尽きるでしょう」

そう言って、また笑いました。
私はスッキリして、ドヤ街に骨を埋める覚悟で働くことを決意しました。
すると不思議なことに、いまの妻が手伝いに来てくれるようになったのです。

私はあの日の朝焼けの空と、
先生の澄んだ笑い声をいつまでも忘れることができません。
 
2019.07.12

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