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一語履歴WORD vol.335

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一語履歴 vol.340
努力はウソをつく 340a長所を伸ばす 340b風雪に耐え 340cその態度が
一語履歴 vol.339
彼(菊池雄星) 339a何でもない 339bこくご教科書  339c笑う門
一語履歴 vol.338
運が強いこと 338a一生料理 338b一ミリの努力 338c一人の人間として
一語履歴 vol.337
共有 337a若者よ 337b人柄 337c大きな自然の中
一語履歴 vol.336
運命を拓く 336a天の時 336b森信三 336c夢みたものは
一語履歴 vol.335
至誠の精神 335a実る前から 335b本当の事業は 335c人間力
一語履歴 vol.334
人生は 334a自分に正直に 334b出られるまで 334c一粒の麦
一語履歴 vol.333
実行せずして 333aやっぱり 333b辛い体験 333c経済や政治
一語履歴 vol.332
私も何か 332a組織が求めている 332b敬天愛人 332c思考に
一語履歴 vol.331
縁と情 331a時処位の自己限定 331b朝には 331c10年後にこの3人は
至誠の精神
        童門 冬二(作家)

吉田松陰はその学塾「松下村塾」で、
いろいろな教材を使った。

基本的には、松陰がテキストにしたのは
人間にとって毎日起こる身近な事件だったが、
松陰はそれを政治と結びつけ、

「なぜ、こういう事件が起こるのか、
 起こさないためにはどうしたらいいのか」

ということを、弟子たちといっしょに考えた。

その松陰は、テキストのひとつに藤田東湖
の『正気歌』と『回天詩史』を使っていた。

松陰が生涯好んで口にしていた言葉は孟子の、

「至誠にして動かざるもの、いまだこれあらざるなり」

というものである。

松陰はこの言葉の実践のために自己の生命を
全部燃やしつくしてしまったのだといっていい。

松陰は東湖の『正気歌』と『回天詩史』の中に、
自分が信ずる孟子の「至誠の精神」の存在を認めた。

特に松陰自身は、自分でも気がついていたことだが、

「人間がいかなる状況においても至誠の精神を
 貫き通すのには、場合によっては
“狂”の力を借りることもやむを得ない」

と考えていた。松陰の性格には多分に
そういうところがあった。そして松陰の見るところ、

「藤田東湖先生にも、その“狂”がある」

と思えたのである。東湖と松陰が長い時間を
かけて語りあったことはないが、
そういわれてみれば東湖もおそらく、

「いや、吉田先生、おっしゃるように
 わたくしにも“狂”の精神があります」

と率直に認めたに違いない。

藤田東湖は敬三郎を藩主にした功績によって、
側用人に抜擢され、斉昭のブレーンとして藩政改革に努めた。

かなり思いきったことも行った。
 
2019.02.21

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