本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.451

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.460
母という人生を生きて
一語履歴 vol.459
人間、半歩退いたら 459a理解と実践は 459b小さな命を救い続けて
一語履歴 vol.458
免疫力を高める 458a老いて輝く人 458b知識、見識、胆識
一語履歴 vol.457
第5回 広い視野を持つため、知識という名のミカン箱を持つ
一語履歴 vol.456
第4回 最後の5分間のふんばり
一語履歴 vol.455
第3回 「善い心」を発動する
一語履歴 vol.454
第2回 「善い心」の選択をする
一語履歴 vol.453
第1回 自分以外の世の中のために
一語履歴 vol.452
『生きる』それが 452a日常的なやり取りすべてが
一語履歴 vol.451
生を惜しみ感謝しながら 451a「間」を最大限生かす 451bいただきますと
生を惜しみ感謝しながら生きることの大切さ

日本のみならず世界にも広く知られる俳聖・松尾芭蕉。
その俳句には、様々な深い意味が秘められており、
私たちの生活を豊かにしてくれる力を持っています。

東洋思想家の境野勝悟さんに、
芭蕉の俳句を独特な視点で読み解いていただいています!

確か大学3年生の時だったと思います。
1つ上の先輩から「これを読めよ」と
勧められたのが鈴木大拙先生の『禅と日本文化』という本でした。

私が禅の教えに触れたのはこれが最初でしたが、
禅が茶道や俳句など幅広い日本文化にも影響を与えたことに
興味を覚えながら読み進めると、
そこには少年の頃から慣れ親しんだ芭蕉の句が紹介されていました。

古池や蛙飛こむ水のおと

山の中の静かな古池に蛙が飛び込んだ。
ポチャンという音が静寂を破り、]
しばらくするとさらなる静寂が広がった。
それまでの私はこの句をそう解釈していました。
 
ところが、大拙先生の解説はそれとは全く違っていたのです。
大拙先生は古池を永遠なる自然の生命の象徴と捉えられました。
そして蛙が飛び込むポチャンという音は、
永遠の生命から比べれば一瞬に過ぎない人間の一生。
つまり、一瞬に過ぎない二度とない人生の時間を
嘆き悲しみながら過ごすことの虚しさ……。
逆に生を惜しみ感謝しながら生きることの
大切さを説いたのがこの句だというのです。

2020.03.02

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日