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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.315a

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一語履歴 vol.320
軸をぶらさない 加齢は 320a苦が いつも全力で一所懸命
一語履歴 vol.319
教師の使命 319a自分の... 319b身から出た 319c足こぎ車いす
一語履歴 vol.318
ひたむきな努力 318a祖父の施し  318b適材適所 318c与えること
一語履歴 vol.317
命懸けの仕事 317a私のみるところ 317b考えるべき 317c公平
一語履歴 vol.316
この世の宝 心から来ている 人間も一人前 316a辛い出来事も
一語履歴 vol.315
裏切らないこと 315a朝の読書 315b人が嫌がる 315c人間の力は
一語履歴 vol.314
後から来る 314a湯ぶねの教訓 314bプロフェッショナル 314c叱って
一語履歴 vol.313
大豆100粒運動 313aよく見ましょう 313b覚悟を持とう 313c昇った日は
一語履歴 vol.312
諦めなかった道 312a人間の智慧 312bピンチは 312c一人の人間が
一語履歴 vol.311
我がこころの師 311a記憶は 311b人各々分有り 311cなお進まん
朝の読書
       大塚 笑子(朝の読書推進協議会理事長)

全国の小・中・高校2万7,000校に
導入されている「朝の読書」。
その立役者でもある大塚さんの活動の原点。

──大塚さんを、「朝の読書」に
  駆り立てた原点となる体験があったのですか。

私は子供の頃から陸上が得意で、
中学生の時には三種競技で全国4位になりました。
将来のオリンピック候補とテレビでも
チヤホヤと持ち上げられていたんです。

ところが、高校時代、練習で股関節を外す
怪我をしてからというもの、
鳴かず飛ばずの状態になってしまいました。
期待されていただけに落ち込みも激しく、
死にたいな、生きているのが辛いなと
そればかりを考えて生きる毎日でした。

実際、胃潰瘍で3か月入院したこともあります。 

そういう時、兄が病院に見舞いに来て、
宮澤賢治の詩集と石川啄木の歌集を置いていってくれました。
賢治が死にゆく妹の姿を綴った「永訣の朝」の詩と、
啄木の「死ぬことを持薬をのむがごとくにも
我はおもへり心いためば」の歌に触れた時、
それまで死にたいと思っていた私が、
「世の中にはもっと大変な人がいる」と気づかされたんです。

窮地から這い上がることができたのは、そこからですね。

──お兄様から渡された本に力を得られたのですね。

そういえば、私が体育大学に入った時、
兄から「いま何を読んでいるの?」と
聞かれたことがあります。
「陸上の試合で忙しいから読んでいない」と答えたら、
怒り出しましてね。「本は暇な時に読むものではない。
苦しい時にこそ読むんだ。自分で自分を高めなくて
誰が高めてくれる」って、そう言うんです。

──読書によって自分自身を成長させよ、と。

ええ。だから私は読書で人生が変わったと
心から感謝しています。もし怪我も落ち込むこともなく、
本も読まず、チヤホヤされるだけの人生が続いていたら、
いまのような生き方はできなかったでしょう。

私が好んで読んできたのは、山岡荘八や山本周五郎、
杉本苑子の歴史小説でした。徳川家康などの
主人公の生き方もそうですが、その当時、
必死で生きてきた女性たちに思いを馳せ、
「この人たちにできて私にできないはずがない」
と自身を奮い立たせてきたんです。

人生というのは何が起きても自分で
立ち上がるしかありません。

本は私にその力を与えてくれました。
 
2018.09.05

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