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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.047

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36歳の西郷隆盛が獄舎で始めたこと

歩歩是道場(ほほこれどうじょう)、という言葉がある。

禅の言葉である。
日常の一挙手一投足、そのすべてが自己を鍛える道場だ、
という意味である。

「歩歩とはいま、ここのこと」

百歳の禅僧松原泰道師(故人)にそう教わった。

道場は静謐な山中にだけあるのではない。
いま、自分が置かれている立場、状況は、
そのまま自己を磨く道場である。

いつであれ、どんな所であれ、
心がけ次第で自分を高める修行の場になる。

また、そういう生き方をしなければならない――
泰道師の声はいまも耳の奥に響いている。

歴史に鮮やかな軌跡を残した人は、
一様に歩歩是道場を体現した人である。
例えば、西郷隆盛である。

西郷は島津久光の逆鱗に触れ、三十六歳で徳之島へ、
さらに沖永良部島に遠島となる。

沖永良部島は鹿児島から五百三十六キロ。
四十年前はフェリーで二十数時間を要した。
いまでも十七、八時間はかかる。

西郷の時代はその距離を
船頭が人力で漕いでいったのである。

当時、この島に流されるのは死刑に次ぐ重刑だった。
西郷はその島で戸も壁もない獣の檻のような
吹きさらしの獄舎に幽閉された。

同時に一族郎党を含め、
西郷家の財産はすべて没収されていた。

常人なら絶望に打ちひしがれて不思議はない。
この状況の中で西郷は八百冊の本を詰めた
行李三つを獄舎に持ち込み、
猛烈な勉強を始めるのである。

西郷が友人の桂右衛門に送った手紙がある。

「徳之島より当島(沖永良部島)へ引き移り候処、
 直様牢中に召し入れられ却つて身の為には有難く、
 余念なく一筋に志操を研き候事にて、
      (中略)
 益々志は堅固に突き立て申す事にて、
 御一笑成し下さるべく候」

歩歩を道場とした大西郷の面目躍如である。
西郷は遠島流罪という悲運の場を、
徹底した自己研鑽に励むことで最高の修養の場と化したのだ。

曹洞宗を開いた道元もまた、
歩歩是道場を貫いた人である。
 
2013.06.22
不機嫌は怠惰である     鍵山秀三郎(イエローハット創業者)
 
【杏中:鍵山さんはどういう信条で
    事業や掃除に取り組んでこられましたか?】

一つには

「大きな努力で小さな成果を出す」

ですね。それに付け加えれば

「誰にでもできる簡単なことを、
 誰にもできないほど続ける」

これですね。私は何を行うにしろ、この二つが根底にあります。
それから

「自分に与えられた権限、権利。
 それを使い尽くしてはならない」

ということも日常の戒めとしています。

例えば、ホテルに泊まったら歯ブラシでも
髭剃りでもなんでも揃っているけれども、それらは使わない、
二泊三日で部屋を使用する時は
「シーツは替えなくていいです」と予め伝える、
といったことですね。
そのことでスタッフに負担をかけないようにしています。

私の家は留守が多いんです。
それで宅配便の方には
「玄関前にみな置いておいてください」と伝えています。
さすがに冷蔵品冷凍品はいけないとよく思われるのですが
「腐っても文句は言いません」と言っています。

いまは、なんでも自分の権利を精いっぱい使おうという時代です。
これが世の中を悪くしていると私は思うんです。


【杏中:そういえば、ある方から聞いたのですが、
    鍵山さんは「いつも笑顔ですね」と言われた時、
   「私はもともと無愛想な人間です。
    しかし、そういう無愛想な自分の性格に
    あぐらをかかないようにしている」と答えられたそうですね】

ニーチェに

「不機嫌は怠惰である」

という言葉がありますね。

先日もある方が
「自分はぶっきらぼうなので損をしても仕方がない」
とおっしゃっていました。

私はその方に

「あなたは何か損をしているのですか。
 何も損をしていない。
 周りが不愉快なことを我慢して損をしている」

と言いました。

「自分の性格がこうだからしようがない、
 と思うのは我がままです」

とはっきり申し上げたんです。
 
2013.06.19

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