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普通の練習以外に自分を伸ばす練習 王貞治 文化勲章を受章された福岡ソフトバンクホークス球団会長の王貞治氏。 いかなる練習を積み重ねて、偉大な記録を打ち立てたのか。 荒川博さんがジャイアンツのコーチに入ってこられたのは、 入団三年目のシーズンが終わった時でした。 それまでの私は思うように打てないと面白くないから、 ついつい銀座に行って遊んでいましてね。 練習もそれなりにやっていましたが、 最低限の決められた時間しかしていませんでした。 だから、荒川さんがコーチについていなかったら、 どうなっていたかと恐ろしくなります。 マンツーマンで練習するようになって、 それまでの自分がいかに生半可だったか、 何も練習していないに等しかったかに気づかされました。 荒川さんとの練習が始まるのは、全体練習や試合が終わった夜九時頃。 他の選手は皆、十時前には帰ってしまう。 でも、荒川さんにとって時間や回数は関係ないんです。 荒川さんが「よし」と言わない限り、練習は終わらない。 だからと言って、 「よし」と言ってもらおうと思って スイングしてもダメなわけです。 だから、本当に真剣にやっていくしかない。 練習が終わるのはいつも十二時を過ぎていました。 試合前も荒川さんの家に行って特訓を受ける。 人間扱いされていない、 とにかくむちゃくちゃに厳しい練習でした。 何時間でも、何百本でも、 できるまで素振りをする。 合気道の寒稽古に行ったり、 天井から吊り下げた糸の先につけた紙を 日本刀で切る練習をしたりしながら、 一本足打法を習得していきました。 でも、プロというのは それくらいやらなきゃならない世界なんですね。 普通の練習しかしていないから、 普通の選手にしかならなかったんですけど、 荒川さんのおかげで目覚めさせていただき、 徹底的に鍛えられたことで 私の人生はガラッと変わりました。 |
2025.11.30 |
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