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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.251

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一語履歴 vol.260
山田無文老師 260a老子講義録 260b鉄道自体が 260c八木重吉の詩
一語履歴 vol.259
大切な知恵 259a人間愛 259b本当の自分 259cお恵みの一部でも
一語履歴 vol.258
日本の運命 258a宝物ファイル 258b森信三 258c幸せ発信地
一語履歴 vol.257
財政再建 257a人の三倍 257bはちみつ 257cお客さん
一語履歴 vol.256
ソクラテス問題 256a卑しい仕事 256b日本の 256cなごやかさによりて
一語履歴 vol.255
あの時 255a商品がある 255bお店が必要 255c二宮尊徳の教え
一語履歴 vol.254
リーダーの資質 254aこの4年間 254b「よし」 254c自分に対して
一語履歴 vol.253
鍵山秀三郎 253a黒だよな 253b自己の指名 253C師を必要とする
一語履歴 vol.252
命は深い 252a作家として 252bお店を繁盛 252c国家の柱石
一語履歴 vol.251
東洋や西洋 251a日本の心学 251b何気ない言葉 251cハートが
東洋や西洋というものを超えて
              上田 閑照(京都大学名誉教授)
              岡村美穂子(大谷大学元講師)

東洋思想を西洋人に伝えようと鈴木大拙氏がアメリカに
渡ったのは79歳の時でした。以来、88歳までこの活動は続きます。

【岡村】 
大拙先生が
東洋思想を西洋人に伝えるために
再びアメリカに渡られたのは
昭和24年、79歳になられた時でした。

実に88歳になるまで
海外の世話を続けられるわけです。

その事実一つを取り上げただけでも
先生の誓願、願いが
いかに強いものだったかが
よく分かりますね。

【上田】 
先生は西洋に東洋思想を伝えることが
どういう意味を持っているのか、
ということを
はっきり自覚して
おられたのだと思います。

西洋社会に東洋思想を
浸透させることによって
東洋や西洋というものを超えて
世界が本当の平和な世界になる。

そこで初めて一人ひとりの人間が
本物になることを
はっきり見ておられたのでしょう。

大拙先生は禅の道を歩みながら
大乗仏教や老荘思想など
東洋の精神的伝統を体現して
いかれたわけですが、
若い頃から海外で活動され、
41歳の時にアメリカ人女性と
結婚されています。

ある意味で東洋と西洋を
真に自分に親しい
世界とすることのできた稀な世界人で
いらっしゃったのではないか、
と思います。
 
その先生の「願」は
東洋の真の意義を探究して、
それを世界のために
実現していくところにありました。

言い方を変えれば、
先生は大乗仏教でいう
大慈大悲を現代社会の中で
実践していかれたと
言えるかもしれません。

【岡村】 
そういえば、大拙先生は晩年、
精神医学の会合などで
お話しされる場合、
東洋、西洋ということには
お触れにならず、
人間が二本足で立ち上がって
どうなったのか、
という話をされていました。

大昔、四つん這いで歩いていた人間が、
どういうわけか二足歩行を始めた。

そうすると
遠いところまで
見れるようになった。
これはすごいことなんだぞ、
とおっしゃるんです。
 
2017.05.30

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