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幸福を知る才能 よく、どこが痛い、ここが悪いと自慢げに話す人がいますが、 私はこの年になるまで頭痛がしたこともないし、肩がこることもない。 そういうことをまず思わないの。そして、人にいわない。 その代わり、いい話は会う人ごとに自慢するの。 私の父親っていうのは、もうすごい人でしてね。 雪の降る日に、学校へ行くのに裸足で行かされたのよ。 ぞうりはくさるけども、足はくさらない。 だから裸足で行けって。「はい」っていって、裸足で行ったの。 それで、「ああ、ほんとに足はくさらないなぁ」 と思って……。 そういうのは人の目から見たら、悲惨に見えたかもしれませんが、 私はそういう境遇であっただけに、不幸に対しては鈍感になり、 幸福に対しては感じやすくなったんでしょうね。 そういう点で私は幸福を感じる感じ方が、案外、上手だと思います。 つまり、幸福を知る才能があるのね。 そういう父親に育てられたから、 不幸に対してへこまない子供になったんです。 だから、もういっぺん、子供の頃があるとしたら、 また、あの父親に育てられたいと思います。 甘ったれたね、いいよいいよっていうような 親に育てられたくないですね。 あのね、これは私の特技なんですけど、 私はなんでも困ったな、と思うような状態になったときに、逃げないでね、 まるで待ち構えていたように、一瞬間にさっとその中へ飛び込むの。 そうやって平気で入り込むと、なんてことはないのね。 ところが、みんな、逃げるからね。 やりきれない状態というのは、その当人がやりきれない分量が 多ければ多いほど、やりきれない形になるんです。 平気でいれば、ある程度、平気になれる。 これくらい平気になれたと、 自分で自分に自慢するのが暮らし方のコツですね。 |
2026.02.09 |
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